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【材料】成長戦略第3弾における注目テーマと注目銘柄(4):「データヘルス・未病予防」分野の事業環境整備が進む


「データヘルス・未病予防」分野の事業環境整備が進む

政府の取り組みとしては、2013年12月4日「産業競争力強化法」の成立がある。本法律は安倍政権が進める「日本再興戦略」に盛り込まれた施策を確実に実行し、日本経済を再生させ産業競争力を強化することを目的としている。

注目すべきは、この法律に基づき新事業の適法性を確認できる「グレーゾーン解消制度」が創設されたことである。事業者が新事業活動を行うに先立ち、あらかじめ規制の適用の有無について、政府に対し照会し政府(経済産業省など)が回答するものとなっている。これらの回答を基に新事業の適法性などを確認できるため事業者にとっては円滑に新事業を展開するための制度として活用されている。

また、主な「グレーゾーン解消制度」活用実績を見ても健康関連事業に関する照会と回答により、「データヘルス・未病予防」関連分野の事業環境整備にむけたグレーゾーン解消が進んできている。当社としてはこれからの成長戦略で実現される社会像の1つとして、簡易的な自己採血・検診などで個人の健康状態を情報化し、それに基づき病気リスクの洗い出しを行い、医師との直接的な面談を必要とせずにその病気を発症する前に健康改善の指導を薬局・スポーツジムなどで受けることが可能となると考えている。

これらの関連銘柄としては以下の企業が考えられる。

<3628>データホライゾン{レセプトデータなどをICT特許技術で分析}
<9433>KDDI{セルフ健康チェックプラットフォーム「スマホdeドック」}
<4901>富士フィルムHD{「スマホdeドック」血液検査セットの製造販売業者}
<4188>三菱ケミカルホールディングス{グループ傘下に健康ライフコンパス社}
<4549>栄研化学{微量採血用ツール、かんたん採血セット「栄研」}
<3141>ウエルシアホールディングス{セルフ血液検査サービス}
<3391>ツルハホールディングス{セルフ血液検査サービス}
<9766>コナミ{グループ傘下にコナミスポーツ&ライフ社}
<4801>セントラルスポーツ{スポーツジムの運営}
<2928>健康コーポレーション{完全個室型トレーニングジム「RIZAP」を運営}
<6078>バリューHR{企業・健康保険組合・個人向けの健康管理サービス}
<4323>日本システム技術{医療ビックデータ事業「JMICS」を展開}
<3902>メディカル・データ・ビジョン{大規模診療データベースを保有}

当社では上記に挙げた関連銘柄の中で特に、「データホライゾン<3628>」に注目している。

《KS》

 提供:フィスコ

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