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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トクヤマ、コーテクHD、日ケミコン、ローソン

■トクヤマ <4043> 284円  +11 (+4.0%)   本日終値
 トクヤマ <4043> が4日続伸。日経新聞が7日付で、「情報通信研究機構とトクヤマは、強い殺菌効果のある深紫外線をこれまでの10倍の強さで出す発光ダイオード(LED)を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「2014年にノーベル物理学賞を受賞した青色LEDと同じ窒化ガリウム系材料を使った。10センチメートル四方を照らすと、わずか1秒でほとんどの雑菌が死滅する」という。20年までに消毒や皮膚病の治療などを想定した製品を売り出すとしており、将来的な収益への寄与を期待した買いが向かった。

■コーテクHD <3635> 1,868円  +68 (+3.8%)   本日終値
 6日、コーテクHD <3635> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の110億円→132億円に20.0%上方修正。増益率が2.5%増→23.0%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。新作のゲームやアプリの発売延期で売上は計画を若干下回ったものの、利益率の高いゲームのダウンロード販売の伸長やコスト抑制で、採算が改善した。円安や株高による金融収支の向上も上振れに大きく貢献した。

■日本ケミコン <6997> 367円  +11 (+3.1%)   本日終値
 6日、日ケミコン <6997> が香港の子会社を再編すると発表したことが買い材料視された。独自に経営を行っていた香港ケミコン、ケミコン・マテリアル・ロジスティクス、香港KDKの3社のうち、7月1日付でケミコン・マテリアル・ロジスティクスの事業を香港ケミコンへ譲渡して統合する。再編を進め、経営基盤の強化を図りたい考え。なお、今期業績への影響は軽微だとしている。

■ローソン <2651> 8,280円  +50 (+0.6%)   本日終値
 ローソン <2651> が4日続伸。日経新聞が7日付で「佐川急便を傘下に持つSGホールディングスとローソンは、コンビニエンスストアを拠点にする宅配サービスで業務提携する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「6月に共同出資会社を設立し、首都圏を皮切りに全国で順次始める」という。コンビニと宅配事業の提携による今後の収益拡大を期待した買いが向かった。

■みらかホールディングス <4544> 5,690円  +10 (+0.2%)   本日終値
 みらかHD <4544> が4日続伸。日経新聞が7日付で「臨床検査支援のみらかホールディングスは、2016年3月期の連結営業利益が前期推定額から4%増の280億円前後となる見通しだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「営業利益は15年3月期も最高益だったもようで、11期連続の最高益更新となる」という。利益率が高い米国の検査薬事業が支えるとしており、業績好調報道を好感した買いが向かった。

■ローム <6963> 8,240円  +10 (+0.1%)   本日終値
 6日、ローム <6963> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の380億円→570億円に50.0%上方修正。増益率が5.8%増→58.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。前期業績の上方修正は昨年11月に続き2回目。自動車やスマートフォン・タブレット端末向けにLSIや半導体素子などが好調に推移する中、円安による収益押し上げ効果や為替差益の増加が利益を大きく押し上げた。

■サイボウズ <4776> 412円  +80 (+24.1%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 7日、サイボウズ <4776> がオンラインストレージサービス大手の米Dropboxの日本法人(Dropbox Japan、以下ドロップボックス)と協業すると発表したことが買い材料。同社の業務アプリ構築クラウド「kintone」とエンタープライズ向けクラウドストレージサービス「Dropbox for Business」の連携ソリューションを今秋から提供する。「Dropbox for Business」上にファイルを保存するだけでなく、業務と直結した共有・蓄積を可能にする。「Dropbox for Business」のセキュアなストレージに「kintone」のフローを流す、コミュニケーション交わすといった業務を遂行する上で不可欠な要素を補填することで、チームの効率性をより高められる。オンラインストレージサービスの定番であるドロップボックスとの協業による競争力の強化に期待する買いが殺到した。

■北興化学工業 <4992> 443円  +32 (+7.8%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 6日、北興化 <4992> が決算を発表。15年11月期第1四半期(14年12月-15年2月)の連結経常利益が前年同期比43.8%増の15.1億円に拡大して着地したことが買い材料。ファインケミカル事業で樹脂添加剤や受託品などの受注が好調だったことが寄与。生産性の向上などで採算が改善した農薬事業も大幅増益に貢献した。第1四半期だけで通期計画(19億円)に対する進捗率が79.8%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。

■駒井ハルテック <5915> 272円  +18 (+7.1%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 6日、駒井ハルテク <5915> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→7.2億円に71.4%上方修正。増益率が0.5%増→72.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。手持ち工事が想定より進み、売上が計画を上回ったことが寄与。好採算な工事案件や子会社の業績上振れなども利益を押し上げた。

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