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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「安値期日4月17日、戻り試練」


◆過剰流動性を背景に上昇を演じてきた日米欧の株式市場だが、3月後半から勢いが鈍り調整気味。日経平均は23日高値1万9778円のあと軟調となり、日足はボリンジャー+1σや転換線に続き、1月安値からの下値抵抗線も割り込み「陰転」の兆しを漂わす。

◆昨年10月安値(黒田QE2)から引く下値抵抗線は1万8300円台で週足の上昇基調に変化はないものの、テクニカルの過熱を無視して上げ続けてきただけに、日足の陰転は注意しなければならず、それは欧米株にも当てはまること。

◆ただ、強気相場が一気に大きく崩れるケースは少ない。天井を打つにしても何度か戻りを試しながら高値を形成することが想定される。

◆新年度となり米雇用統計(3日)、日銀政策会合(7-8日)などのイベントもある。短期のテクニカルが底値圏にきて、4月中旬に向けそろそろ戻してもおかしくない。10月17日の安値期日が4月17日。本当の試練はそのあとではないか。

(4月2日 記)

「チャートブック週足集」No.2019より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ


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