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【市況】ユーロ週間見通し:ギリシャのデフォルトを警戒


■大幅上昇、米早期利上げ観測の後退でユーロ買い強まる

先週のユーロ・ドルは大幅上昇。米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測後退を受けて欧米金利差拡大への警戒感が後退した。ユーロ圏3月ZEW調査が予想を上回ったことも材料視されており、短期筋などのユーロ買いが活発となった。

■対円レートは上昇、ユーロ高・米ドル安に連れる展開となる

先週のユーロ・円は上昇。米早期利上げ観測が後退し、ユーロ高・米ドル安の相場展開となったことが要因。ギリシャ債務問題への警戒感は残されたが、短期筋などのユーロ買いは継続した。取引レンジはユーロ・ドル1.0458ドル-1.1043ドル、ユーロ・円126円99銭-131円73銭。

■弱含みか、ギリシャのデフォルト(債務不履行)警戒感で
今週のユーロ・ドルは弱含みか。ギリシャ政府が提出する構造改革計画が承認されなかった場合、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まることで弱含みに推移すると予想する。ただし、構造改革計画が承認された場合は、ギリシャの債務問題に対する懸念が大幅に緩和されることから、リスク選好的なユーロ買いが強まる見込み。

■軟調推移か、ギリシャ債務問題やリパトリに対する警戒感残る

今週のユーロ・円は軟調推移か。ギリシャの債務不履行への懸念が残されていること、3月期末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(ユーロ建て資産売却・円買い)が増える可能性があることから、ユーロは対円で弱含みに推移すると予想する。

主な経済指標の発表予定は、24日(火):(ユーロ圏)3月製造業PMI、(ユーロ圏)3月サービス業PMI。

予想レンジ:ユーロ・円127円00銭-131円00銭/ユーロ・ドル1.0550ドル-1.0950ドル

《TN》

 提供:フィスコ

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