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【経済】イオン傘下の永旺百貨は通期大幅増益、本土事業が改善


イオン(AEON)グループ傘下の永旺百貨(イオン・ストアーズ・ホンコン:984/HK)は17日、14年12月期(本決算)の業績を発表し、純利益が前年比140.5%増の2億5756万香港ドル(約40億円、EPS:0.9906香港ドル)に達したと報告した。売上高は3.9%増の88億1575万香港ドル。1株当たり0.262香港ドルの期末配当を予定している。
中国本土事業が改善。消費市場の成長が減速するなか、商品構成の見直しやサービス向上などを通じ、販売のテコ入れを図った。不動産や各種設備など、固定資産に絡む減損損失も縮小。投資用不動産の評価益も増加している。同評価益は7900万香港ドルと、前年同期からほぼ倍増した。
コスト管理の強化も寄与する。人件費は0.2%減の10億628万香港ドル。対売上高比率は11.9→11.4%に低下している。店舗賃料コストは3.4%増加したものの、同比率は11.6→11.5%にやや縮小した。
エリア別の業績は、本土事業が9.4%増の49億2650万香港ドルに伸びた。固定資産に絡む減損損失を除いた実質損益は、710万香港ドルの黒字に転換している(前年は5690万香港ドルの赤字)。一方、香港事業の売上高は前年並みの38億8920万香港ドルにとどまった。
大型総合スーパー(GMS)の「永旺(AEON)」などを展開。日用品を中心に品ぞろえを充実させ、ワンストップ型サービスの提供を目指す。香港では10香港ドル均一ショップの「Living PLAZA by AEON」(ダイソーが商品提供)なども運営。14年末時点の総店舗数は香港で42カ所、中国本土で29カ所に上る。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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