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【材料】ダイニック---昨冬の大雪被害で生産に影響、今後の生産再開で業績回復に期待


ダイニック<3551>は、1919年、京都・西陣で誕生した。創業期から続く書籍クロスなど出版文具関連、プリンターに使われるインクリボンや磁気テープ、有機EL用水分除去シートなど情報関連に強みを有する。不織布、衣料、住宅・インテリア関連なども手がけている。

織物への塗装から始まったコーティング技術は優位性の高い保有技術の一つで、より薄く、より精密に均一かつ連続的にコーティングする技術は多彩な製品群に活かされている。

2015年3月期第3四半期累計(2014年4-12月)の連結業績は、売上高で前年同期比0.2%増の306.80億円、営業利益で5.09億円、経常利益で6.11億円、四半期純利益で1.52億円となった。2014年2月に関東甲信地方を襲った大雪により埼玉工場の一部建屋が損壊したことで、製品の一部が生産できない状況になり、利益面に影響した。

2015年3月通期の業績見通しは、売上高で前期比2.6%減の400.00億円、営業利益で同25.3%減の9.00億円、経常利益で同26.3%減の9.00億円、当期純利益で同26.9%増の6.50億円と予想している。埼玉工場の新建屋がほぼ完成し、2015年3月からカーペットの生産が再開される予定だ。他の製品も4~5月に順次生産が開始され、8月までにすべての生産が再開される見通しだ。今後の業績回復に注目していきたい。

《AK》

 提供:フィスコ

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