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【材料】油研工に資金流入、好実態を背景に材料株の片鱗

 油研工業<6393>にまとまった買いが流入、上放れ本番の兆しをみせている。同社株は元来、材料株素地に富み短期資金を駆使する個人投資家からも人気が高いが、足もとは「ファンダメンタルズ面からの見直し機運が株価上昇の背景」(市場関係者)とみられている。
 油圧機器の専業トップメーカーで、国内やアジア地域の設備投資ニーズの復活を背景に射出成形機や工作機械向けなどを中心に受注を伸ばしており、本業の儲けを示す営業利益は前14年3月期の53%増に続き、今3月期も23%増の18億円と高成長を継続する見通しだ。世界的な自動車販売の好調や円安進行に伴い、日系自動車メーカーの成型機への投資意欲が高まりをみせているほか、工作機械向け更新需要を背景としたビジネスチャンスをとらえている。国内では省エネ効果と低騒音を強みとする高付加価値の油圧機器を投入しユーザーの好評を得ている。また、人件費高騰が進む中国では省人化投資が進捗、中国向けでとりわけ高実績を誇る同社の存在が注目されているという。
 直近、個人向けに強力な営業網を持つ立花証券が新規強気でカバレッジしたことも人気再燃につながったようだ。

油研工の株価は14時6分現在266円(△11円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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