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【市況】<株式トピックス>=NY株大幅安にも動じない予想外の強調展開

 28日の東京株式市場は、前日の欧米株安を受け寄り付きは大きく売り先行も、その後は押し目買いが入り戻り足に転じた。日経平均株価終値は、前日比27円高の1万7795円と小幅続伸。
 今朝寄り付き前には、大半の市場関係者は「きょうは日経平均株価の大幅安を覚悟しなければ」と思ったに違いない。そして、寄り付きの日経平均株価は前日比152円安の1万7615円と急反落してスタート。しかし、大方の予想に反して、その寄り付きの値段がきょうの最安値となり、前場はじりじりと下落幅を縮小。後場に入って前日比でプラス圏に浮上した。
 前日の米株式市場で、NYダウ平均株価が一時、前日比390ドルを超える下げとなり、終値は前日比291ドル安の1万7387ドルと大幅反落となったのに加え、外国為替市場で円高・ドル安が進行していたにもかかわらず、“異彩の強さ”とさえいえる。
 市場関係者からは「前日のNY株式市場の引け後に発表された米アップルの想定以上の好決算を受けて、米株価指数先物の時間外取引での上昇などを支えに、想定外に買い優勢となり、朝方に株価指数先物を売り建てた投資家が買い戻しを迫られた」との見方が出ていた。
 ただ、好地合いの根底にあるのは、円安進行を背景とした輸出関連企業の10~12月期、あるいは第4四半期(1~3月期)、来期も含めた業績改善期待にあるようだ。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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