市場ニュース

戻る
 

【材料】<動意株・16日>(大引け)=カナレ電気、アクトコール、ハマイ

 カナレ電気<5819>=後場急伸。午後2時に集計中の14年12月期連結業績について、売上高を従来予想の99億5000万円から101億3500万円(前期比7.7%増)へ、営業利益を同13億円から15億8000万円(同38.8%増)へそれぞれ上方修正しており、これを好感した買いが入った。国内売上高の増加や円安によるプラス効果などで業績改善が進んだことが要因。また、業績予想の修正に伴い、従来19円を予定していた期末配当を25円に引き上げると発表した。年間配当は40円(従来予想34円、前期30円)。

 アクトコール<6064>=連日のストップ高。14日取引終了後に発表された今期の大幅増収増益予想が引き続き好感されているようだ。15年11月期通期の連結業績予想は、売上高が35億3400万円(同25.5%増)、営業利益が2億5800万円(前期比3.9倍)。住生活関連総合アウトソーシング事業では本格参入した持ち家市場向けサービスの会員拡大などを図るほか、不動産総合ソリューション事業ではサービスオフィスの稼働率アップなどに取り組むとしている。

 ハマイ<6497>=ストップ高。宮入バルブ製作所<6495>が水素ステーション関連として人気づいているが、同社も水素ステーション向けに自動車用水素充填ノズルなどを手掛けていることから、にわかに水素ステーション関連として人気づいているようだ。同社は来月25日から東京ビッグサイトで開催される「FC EXPO 2015 第11回国際水素・燃料電池展」にも、圧縮水素スタンド向け充填関連機器を出展すると発表しており、これに対する関心の高さもうかがえる。

 ササクラ<6303>=一時ストップ高。15日の取引終了後、サウジアラビア王国における合弁会社を通じて、サウジアラビア海水淡水化公団から既設のシュアイバフェーズ2海水淡水化装置の増設プラントとして、蒸気圧縮式多重効用型の海水淡水化装置の工事を受注したと発表しており、これを好感した買いが入っている。受注金額は約140億円(うち同社受注分約80億円)で、工期は20カ月。16年3月期から約2年間にわたって売り上げ計上する予定としており、業績へのインパクトが大きいとの見方が強まっている。

 セイコーホールディングス<8050>=全般悪地合いに逆行高。スイスの中央銀行が自国通貨スイスフランの上昇抑制目的で設けていた対ユーロの上限を撤廃することを発表、これがスイスフランへの投機資金流入を招いたが、株式市場でも思わぬ余波が及んでいる。「同社はスイスに高級時計部品などを輸出、スイスフラン高による恩恵を享受するとの思惑が短期筋の拠りどころとなっている」(準大手証券市場調査部)という。また、同社はインバウンド消費関連としての位置付けでも根強い買いを誘っており、「グランドセイコー」や「アストロン」など高価格帯の腕時計が訪日外国人観光客の購買需要を受けて売り上げを伸ばし、昨年来の株価上昇に反映している。

 ラクーン<3031>=急伸。同社は15日の取引終了後、15年4月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の20億~20億5000万円から20億5000万円(前期比6.1%増)へ、営業利益を同2億7500万~2億8500万円から3億2500万円(同31.6%増)へ、純利益を同1億4500万~1億5500万円から2億円(同62.6%増)へ上方修正したことが好感されている。売掛債権保証事業で保証残高が順調に積み上がっている影響で売上高が堅調に推移していることに加えて、EC事業の「スーパーデリバリー」でコスト構造改革が順調に進んだこと、さらに売掛債権保証事業で保証履行が抑制された結果、売上原価が予想を下回る見通しであるためとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均