【市況】英ポンド週間見通し:原油価格の下落基調は産油国である英国の売り要因
■ポンド下落、英国の鉱工業生産減少で
先週のポンド・円は、英国の10月鉱工業生産や製造業生産が予想を下回ったこと、11月の住宅価格が低迷したことで、軟調推移となった。ギリシャ金融危機や中国金融危機への警戒感が高まったことも対円レートの下落を促す要因となった。取引レンジは184円97銭-189円70銭。
■英国のインフレ率と失業率に要注目か
今週のポンド・円はもみあいか。低下が予想される11月の英インフレ率と11月の英失業率、減少が予想される11月の英小売売上高に注目する展開となる。日本の衆議院選挙で与党が大勝した場合、円売り・ポンド買いが増える可能性があるが、原油価格の下落基調は、産油国である英国ポンド売り要因となり、対円レートの大幅な上昇は期待できない。
○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・16日:11月消費者物価指数 (予想:前年比+1.2%、10月:+1.3%)
・16日:11月生産者物価指数(コア産出)(予想:前年比+1.0%、10月:+0.9%)
・17日:11月失業率(予想:2.7%、10月:2.8%)
・18日:11月小売売上高(予想:前月比+0.3%、10月:+0.8%)
予想レンジ: 184円00銭-189円00銭
《TN》
提供:フィスコ