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【材料】本日の注目個別銘柄:日立製作所、Uアローズ、島精機など


<7203> トヨタ 6151 +106
xしっかり。本日は上半期の業績観測報道が伝わっている。営業利益は前年同期を4%程度上回る1兆3000億円程度に膨らんだもようとされている。北米自動車販売の回復、為替の円安効果などが業績上伸の背景に。ただ、市場コンセンサス並みの水準であり、インパクトは乏しいものと捉えられる。むしろ、為替の円安進行が本日の株価の押し上げ材料になっているとみられる。他の自動車株も、総じて業績観測報道にはサプライズないものの、株価は買い先行の展開に。

<6501> 日立製作所 803.1 +27
.5買い優勢。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1850億円から2140億円に増額修正、今期2度目の上方修正となる。国内外のインフラ関連需要を幅広く取り込んだことが背景。市場コンセンサスは2000億円程度であったとみられ、想定以上に収益が向上してきているとの評価へ。通期予想は据置としているが、上半期決算時に上方修正されるとの見方が多いようだ。

<6291> エアーテック 1025 +150
ストップ高。同社のほか、アゼアス<3161>、日アビオ<6946>など、中小型のエボラ熱関連が総じて急伸する展開になっている。目先の調整一巡感が強まってきていたなか、NYのエボラ熱の疑いの患者に陽性反応が出たと伝わっていることや、西アフリカのマリでエボラ熱が初めて確認されたことなど、あらためてエボラ熱の広がりが警戒される状況となっており、対策需要への思惑が優勢となる格好に。

<5707> 東邦亜鉛 361 +19
強い動きが目立つ。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は33億円を据え置きだが、経常利益は26億円から36億円にまで上方修正している。為替評価益の計上が営業外収益の向上につながった格好。営業利益の据置は、資源事業の損失によるマイナス効果を亜鉛相場上昇による在庫評価益の実現でカバーした結果のようだ。

<6798> SMK 422 -40
下げ目立つ。前日に上半期の決算を発表、通期業績予想の修正を行っている。為替差益の計上で通期経常利益は上方修正しているが、上半期営業利益は11.2億円で前年同期比43%減益、従来予想の13億円を下振れ、通期予想も27億円から24億円に下方修正している。通品部品市場での売上伸び悩みなどが営業益下振れの背景に。記念配当実施に伴う年間配当金の引き上げも発表しているが、本業ベースでの収益下振れをマイナス視する動きが優勢に。

<7606> Uアローズ 3825 +180
しっかり。JPモルガン(JPM)では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を4800円と設定している。対象とする都市部高質消費は相対的に良好推移が続くと見られること、「隠れインバウンド銘柄」として注目度が上昇しそうなこと、オムニチャネル戦略での実績・ノウハウや今後の進捗への評価向上など、注目ポイントは数多いと指摘しているようだ。

<6222> 島精機 1697 +73
大幅高。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は27億円から30億円、前年同期比59%増益に、通期では営業利益は60億円、前期比2.2倍を据え置いている。アジア市場でのコンピュータ横編機の設備投資が予想以上に活発であったもよう。第1四半期は2ケタ減益であったため、収益モメンタムの急速な改善を評価する動きに。なお、為替差益の計上に伴い、経常利益段階では通期予想も上方修正している。

<4922> コーセー 4195 -90
売り先行。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の61億円から70億円に増額修正している。国内販売の順調推移や米国の買収会社も順調推移となったようだ。ただ、第1四半期が23%増益であったことから、7-9月期は営業減益に転じた格好にもなっている。市場の期待値はもう一段高い状況であったと捉えられる。

<6724> エプソン 4780 -90
軟調。上半期営業利益は前年同期比約2.5倍の750億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想を60億円程度上回ったもようだ。通期予想も従来の1200億円から上方修正する公算が大きいとしている。ただ、第1四半期は546億円の水準であり、高い進捗率からも、業績の大幅な上方修正期待は高かったと見られる。修正幅に対するサプライズは限定的であり、短期的な出尽くし感が先行する形にもなっているようだ。
《FA》

 提供:フィスコ

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