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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「高所に来て強まる風雨」


◆25日に1万6374円高値引けになるなど、日経平均株価は上昇ピッチを加速してきた。すでに大納会高値(1万6320円)をクリアし、チャートは07年当時の1万7488円~1万8300円を目指す流れに入っている。さらに109円台に振れたドル円相場に日米当局の容認姿勢がみられたことから、主力株中心に買いの勢いは増すばかり。

◆ただ、25日の高値引けには「配当権利取り」と先物のストップロス買いが重なった可能性がある。真価が問われるのは配当を落とした26日以降の動きだろう。

◆RCIや平均線かい離率などテクニカルは過熱を帯びた状態が続く。米国株はアリババ上場で「お祭り」騒ぎが一旦ピークアウトした気配があるほか、地政学リスクも燻ったまま。日経平均は下値抵抗線を維持しているうちは政策相場として流れに従うべきだが、高所に来た秋相場だ。もし「抵抗線割れ」の場合は慎重姿勢も必要だ。

(9月25日 記)

「チャートブック週足集」No.1993より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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