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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「基調回復だが、下値抵抗線注視の『秋』」


日経平均株価は25日線を下値に切り返し、9月3日に1万5829円と急伸し、7月31日高値1万5759円を一気にクリアした。週足も26週線、52週線を下値とする上昇基調を維持しており、チャートはいよいよ大納会高値1万6320円を目指す構えに入ってきた。

◆米国の景気回復を背景に、早期利上げ観測から「ドル高・円安」を招きやすくなっている。金融緩和(低金利)、カネ余りを背景とした需給相場に、円安というフォローも吹いてきた。

◆ただ、長期金利が0.485%→0.530%と反転したほか、ECBが三たび「利下げ」に動くなど外部は慌しい。4日の本稿執筆時点では、米雇用統計、メジャーSQといったイベントを控えるほか、ウクライナや中東の紛争、さらに感染病などのリスクは孕んだまま。

◆そして、マネーゲームで過去最高値にある米国株がカギ握る状況も変わらない。高値を更新すると利食いに押されるという最近のNYダウだけに、日経平均は下値抵抗線を注視しておく。

(9月4日 記)

「チャートブック週足集」No.1990より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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