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【市況】ユーロ週間見通し:ECB定例理事会での追加金融緩和の可能性に注目する展開


■ユーロ続落、欧米の対露追加制裁強化と米国景況感改善

先週のユーロ・ドルは、欧米によるロシアに対する制裁強化、ウクライナ紛争の緊迫化、ユーロ圏のインフレ率低下、米国の景況感改善を受けた米国10年債利回りの上昇などから、1.3445ドルから一時1.3367ドルまで下落した。

先週のユーロ・円は、日経平均株価の上昇を受けて円売り・ドル買い圧力が強まったことで、136円64銭から一時138円03銭まで上昇した。取引レンジ:ユーロ・ドル1.3367ドル-1.3445ドル、ユーロ・円136円64銭-138円03銭。

■ウクライナ紛争と欧州中央銀行定例理事会に要警戒

今週のユーロ・ドルは、ウクライナ紛争の緊迫化、欧米とロシアとの対立激化に警戒しつつ、欧州中央銀行(ECB)定例理事会での追加金融緩和の可能性に注目する展開となる。早期追加緩和の可能性が浮上した場合、ユーロは米ドルに対して上げ渋る可能性がある。

今週のユーロ・円は、ウクライナ紛争の緊迫化やイラクでの内戦勃発への警戒感などから、リスク回避の円買いでユーロは上げ渋る展開が予想される。

主な経済指標の発表予定は、4日(月):(ユーロ圏)6月生産者物価指数、5日(火):(ユーロ圏)6月小売売上高、7日(木):(ユーロ圏)欧州中央銀行が金融政策発表。

予想レンジ:ユーロ・円134円00銭-139円00銭/ユーロ・ドル1.3100ドル-1.3600ドル

《TN》

 提供:フィスコ

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