市場ニュース

戻る
 

【経済】【中国の視点】韓国済州島のカジノ:中国人客にチップ支払い拒否、中韓両国で波紋


韓国・済州島南部のソギポ市に位置するカジノ場で起きた客とのトラブルについて、近日中に調査結果が明らかになる見通しだ。

中国人客4人は今年5月11日、ソギポ市内のカジノ場で2時間以内に約11億ウォン(約1億956万円)を勝った。同カジノ場は客4人と従業員Aさんが共謀して詐欺を働いたとして11億ウォンの支払いを拒否。一方、中国人客4人は5月15日に現地警察に通報した。

韓国メディアによると、従業員Aさんの供述に矛盾があったほか、最終的に「カジノの強要で虚偽の供述をした」と警察に打ち明けたという。また、客が詐欺を行った証拠が提示できなかったこともあり、現時点ではカジノ側の主張を疑問視する声が広がっている。

中国メディアは、今回のトラブルでカジノ側の偽証が確認されれば、済州島の観光イメージが大きな打撃を受けると指摘し、中国人旅行客の韓国離れにつながる恐れもあるとの見方を示した。

また、韓国国内でも今回の件について懸念を示すメディアが多い。韓国パラダイスカジノの統計によると、今年4-6月期の中国人VIP客が入金した金額(ドロップ額)は8369億ウォンと、日本人VIP客のドロップ額2003億ウォンの約4倍になったという。今年韓国を訪れる中国人旅行客が600万人まで増加すると見込まれ、カジノ業界だけでなく、旅行業界からも懸念する声が広がっている。

《ZN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均