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【材料】川澄化工---15年3月期は大幅営業増益を計画、海外向け血液バッグと国内向け血液回路の販売増加を見込む


川澄化学工業<7703>は医療機器・医薬品の開発・製造・販売。日本初のプラスチック製の採血・輸血セットを実用化したことをきっかけに1957年に設立。1972年に国産第一号のコイル型ダイアライザー(人工腎臓)を開発。人工透析関連製品のほか、血液浄化関連製品、血液バッグ、血管内治療用カテーテルなどを、グローバルに展開しているほか、先端医療分野にも注力。海外売上高比率は約23%となる。

2014年3月期業績は売上高が前期比0.7%減の276.25億円、営業利益が同44.8%増の6.06億円、経常利益が同33.3%減の5.52億円、純利益が同26.0%減の6.06億円だった。セグメント別では、血液および血管内関連(血液バッグ、成分採血キット、輸液セット、血管内治療用カテーテル、ステントグラフトなど)の売上高が前期比3.4%増の128.75億円。OEM品の販売減少があったが、血液バッグの販売増加や為替影響による増収要因に。

体外循環関連(ダイアライザー(人工腎臓)、血液回路、AVF針(翼付動静脈針)、血液浄化用フィルター、生理食塩液、人工心肺用回路など)は4.1%減の147.50億円だった。血液浄化製品の販売増加や透析用血液回路の販売回復などにより売上高が増加した一方、タイ生産子会社の製造委託契約終了による販売減が影響した。

2015年3月期については、売上高が前期比2.1%増の282.00億円、営業利益が同114.5%増の13.00億円、経常利益が同135.5%増の13.00億円、純利益が同23.8%増の7.50億円を計画している。タイ新工場稼働が寄与する海外向け血液バッグと国内向け血液回路の販売増加。タイ工場の稼働率改善やコスト低減などによる原価率の低減を見込んでいる。

《FA》

 提供:フィスコ

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