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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 過熱を極め陰転、様子見も一策


◆6月になり日々出てくる政策報道も手伝い日経平均は1万5200円台を回復した。調整5ヵ月目の三点底から三角上放れとなり、「期日向かい」シナリオが描けるところだが、半月で1240円(8.8%)上昇し、サイコロが10勝2敗を4日も続けるなどスピードの出し過ぎ、テクニカルの過熱はやはり気がかり。

◆景気回復、株高、GPIF、法人減税などを背景に強気を掲げてボーナス資金獲得(投信販売)に尽力する金融界だが、こうしたさまは昨年末とウリふたつ。

◆12日現在1万4862円まで下げるなど先週はさすがに調整を入れた。「当然のスピード調整」ではあるが、下値抵抗線を割り込み、RCIが陰転し、遅行線の雲上を割り込むなど短期チャートは調整入りを示唆する。

◆調整一巡にはそれなりの時間を要すほか、13日にメジャーSQ、日銀決定会合、サッカーW杯開幕、満月が重なる。その前後で外国人がどう動くのか、NYダウと為替の動向、それらを含めここでは少し慎重に様子を見るのも一策。

(6月12日 記)

「チャートブック週足集」No.1978より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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