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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「昨年高値から1年目、抜けぬ75日線、52週線」


◆NYダウが1万6600ドル台の節を抜き最高値を更新した。ならば当然、日本株も連れ高となり、日経平均株価は13日に窓を空け1万4464円へ急伸。この勢いが続くなら75日線や200日線、日足「雲」などの集まるポイントの1万4600円台を突破し、好転の兆しを見せること可能だろう。

◆だが、いまのところ日経平均は勢い続かず、1万4200~1万4300円処でもたついている(15日現在)。200日線とデッドクロスした75日線にも、間もなくデッドクロスする週足の13週線と52週線の1万4500円台にも届かず、週足の「雲」に突入したまま。このままでは13日の上昇が単なるアヤ戻りで、そこが変化日高値となり、再び下値1万4000円ラインの底抜けを試しかねない。

◆NY頼みといったところだが「セルインメイ」の5月はまだ半ばで、昨年の5月高値から今週1年目を迎え、為替は不穏な動き。信用買い残3兆円の苦しい状況も続いており、やはりチャートが好転の兆し見せるまでは「慎重姿勢」を続けざるを得ない。

(5月15日 記)

「チャートブック週足集」No.1974より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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