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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「陰転状態、焦らず時を待つ」


◆先週の日経平均は500円ほど反発したが(17日現在)、その前の週の1100円安に対しては半値戻しに過ぎず、日足では25日線、200日線、週足では52週線など割り込んだ平均線のまだ下で、チャートは「陰転」の状態が続いている。これが「好転」するには、少なくとも大納会から引く上値抵抗線や4月3日高値1万5164円を抜く必要がある。

◆チャートではそうした状況にあることをまず認識しておかねばならない。日銀追加緩和やPER、米国好景気などを持ち出し、市場には期待を含めて「上昇観測」「先高観測」を唱える声が少なくない。だが、相場は需給が最大の材料であり、チャートが崩れているうちは需給厳しく、強気を語るのはチャートが好転、もしくはセーリングクライマックスを確認してからだ。焦らずに時を待つ、それも相場。

(4月17日 記)

「チャートブック週足集」No.1970より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

(「株探」編集部)

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