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【市況】来週の相場で注目すべき3つのポイント:日銀会合、FOMC議事録、米JPモルガン決算


■株式相場見通し

予想レンジ:上限15300-下限14700円

来週は、日銀会合の結果を見極めることになろうが、「現状維持」によって失望売りを想定する向きも大勢であり、調整局面での押し目買い意欲は強そうである。いずれにせよ4月末の「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)の公表での追加緩和の可能性や、6月、7月辺りでの追加緩和はあるとの見方。また、安倍政権にとっても消費増税が政権維持に支障を与えることは避けるため、成長戦略への具体策も大胆なものにする必要があるだろう。

4日の米国市場では、注目された3月の雇用統計は失業率が低下予想に反して6.7%で横ばい、非農業部門雇用者数は予想範囲内の19.2万人増だった。ただ、雇用統計は評価されたものの、米国ではバイオやネット関連への売りが続いており、大幅な下げとなっている。週明けはこの影響から売りが先行することになりそうだが、日経平均の25日線辺りまでの調整なら、押し目狙いの好機になる可能性も。


また、8日に予定されている非鉄大手アルコアを皮切りに14年1-3月期の決算発表シーズンに入る。日本でも4月下旬から14年3期決算発表が始まる。通常ならば金融政策から、次第に企業決算の動向に焦点が移ることになろう。一方、米ネット関連の下落がソフトバンク<9984>などへ影響し、これが個人主体による中小型株への需給悪化につながることへの警戒も。


■為替市場見通し

来週のドル・円は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や本邦機関投資家による外貨建て資産への投資増額期待感から続伸が予想される。リスク要因としては、G-20財務相・中央銀行総裁会議や米財務省半期為替報告書での円安牽制、ウクライナ情勢の深刻化、中国でのデフォルト(債務不履行)懸念、などに警戒することになる。

日本銀行金融政策決定会合では、現状の金融政策の維持が予想されている。注目ポイントは、黒田日銀総裁が、異次元の量的・質的金融緩和第2弾に言及するか否か、3月調査の日銀短観での業況判断DIの見通しの落ち込みや「企業の物価見通し」(1年後:+1.5%)についてどのような見解を示すかが焦点となる。


■来週の注目スケジュール

4月 7日(月):日銀金融政策決定会合、景気動向指数、独鉱工業生産指数など
4月 8日(火):黒田総裁会見、ウィンドウズXPサポート終了、米アルコア決算など
4月 9日(水):独貿易収支、米FOMC議事録など
4月10日(木):オフィス空室状況、工作機械受注、G20財務相・中央銀行総裁会議など
4月11日(金):中消費者物価指数、米生産者物価指数、米JPモルガン決算など

《TM》

 提供:フィスコ

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