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【市況】米国株式市場見通し:決算とWindows XPのサポート切れに注目


8日に予定されているアルミニウム大手のアルコアから1?3月期決算発表シーズンに入る。今週はアルコアのほか、大手行のJPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴの決算発表が予定されている。また家庭用品小売のベッド・バス&ビヨンドは9日に12?2月期決算発表を予定している。3月半ば頃から、これまで上昇が目立っていたヘルスケアや小型株への売りが散見されており、先週はネット関連株などにも幅広く売りが広がった。これらのセクターの比率の高いナスダック総合指数が、ダウ平均やS&P500指数のパフォーマンスを下回る傾向が顕著になっている。今週から決算発表シーズンに入ることで、主要企業の足元の業績や目先の業績見通しに注目が集まる為、株価収益率(PER)などで割高感のある銘柄の株価水準が見直される可能性があるだろう。

また8日にはマイクロソフトのWindows XPとOffice 2003のサポートが終了する。主に法人向けPCなどで足元のPC買い替え需要が高まっていたと考えられる為、年後半にかけてはPC販売に依存度の高い企業の業績に反動がでてくる可能性が高いだろう。

経済指標関連では3月卸売物価(11日)や4月ミシガン大学消費者信頼感指数(11日)などの発表が予定されている。また9日には3月18・19日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公開される。このFOMC終了後のイエレンFRB議長の会見で、利上げに転じるタイミングについて「(量的緩和終了後)6ヶ月程度」と具体的な期間に言及したことが注目を集めた。議事録では同発言に至る経緯について何らかの示唆が得られるかが焦点となりそうだ。

《FA》

 提供:フィスコ

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