アサヒ陶 <
5341> [東証2] が10月15日大引け後(16:00)に決算を発表。15年11月期第3四半期累計(14年12月-15年8月)の連結経常損益は6400万円の赤字(前年同期は5200万円の黒字)に転落した。
併せて、通期の同損益を従来予想の3500万円の赤字→1億2400万円の赤字(前期は4700万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した6-11月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1700万円の赤字→1億0600万円の赤字(前年同期は700万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
同時に、期末一括配当は引き続き未定とした。
直近3ヵ月の実績である6-8月期(3Q)の連結経常損益は4600万円の赤字(前年同期は200万円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-0.4%→-6.6%に急悪化した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
通期連結業績予想修正の理由売上高につきましては、第3四半期までの実績を踏まえ、弊社の主要販売チャンネルの直近の状況に鑑みて見直しを行いました。1.東日本を中心としたホームセンター販売チャンネルに於いて、競合他社との価格競争が激化し当初想定していた売上げの確保が厳しくなってきた事により、この部分の売上高220百万円の減少が見込まれます。2.与信管理の強化を行
»続く
った事により この部分の売上高50百万円の減少が見込まれます。上記の売上高の減少により、営業利益70百万円の減少が見込まれます。来期以降の業績回復の手立てについて1.インバウンド向(特に中国向け)の温水洗浄便座の開発が終了し平成27年11月より発売開始となる見通しとなりました。年間500万人に迫る中国人観光客への販売と平行して、中国国内での輸出の販路も確定しており年間15,000台程度の販売を予定しております。2.平成27年12月より、Photo Dresser(仮称)を発売する予定です。本製品は個人顧客の要求に応じて、「有名絵画・デザイン画・ペットなどの個人写真」を、洗面化粧台の扉にアクリル板を使用しオーダーメイドするものです。予めライセンスを取得した有名キャラクターについても販売予定です。本製品については、年間2,000台程度の販売を予定しております。尚、本製品は「実用新案」申請中であり数ヶ月中には申請許可予定です。3.従来、外注サプライヤーに依存していた中級洗面化粧台用の人工大理石天板について、平成27年10月より ベトナム・ホーチミン市郊外にて自社運営の工場を開設しており、小ロット対応を武器にハウスメーカー・ビルダー・大口物件などでPB受注を目指し、初年度年間6,000枚の販売を見込んでおります。4.その他、当社が現在注力しているケアシス(福祉介護商材)の新規投入・温水洗浄便座の 新規モデル投入を、第66期中には予定しております。これら、第66期への布石となる製品への投資を早めたために当初予定していた以上に金型・設備などの投資を行う事になったことになりました。それに伴い費用が15百万円増加することが見込まれます。これらの理由により前回予想より売上高においては270百万円、営業利益においては88百万円それぞれ下回る見込みとなりました。また上記と同様の理由で経常利益においては89百万円、当期純利益においては80百万円それぞれ下回る見込みとなりました。通期個別業績予想修正の理由上記の通期連結業績予想の修正と同様の理由により、通期個別業績予想についても修正を行う必要が生じたことによるものであります。