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【材料】スーパー・マイクロが大幅安 好決算も高い期待には不十分 増資の必要性への懸念も指摘される=米国株個別

(NY時間09:59)(日本時間22:59)
スーパー・マイクロ<SMCI> 738.58(-120.22 -14.00%)

 サーバーのスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内に留まった。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。

 同社は「完全な量産準備が整ったDLCを含む新たなソリューションが立ち上がるにつれて、市場シェアを拡大し続けることが期待され、売上高見通しを上方修正した」と述べた。

 AIラックスケールPnPソリューションに対する旺盛な需要に加え、革新的なDLC設計により、AIインフラ市場におけるリーダーシップを拡大することができたとも述べている。リャンCEOは声明で「新製品が発売されれば、市場シェアを拡大し続けるはずだ」と述べた。

 ポジティブな内容であったことから、株価は発表直後こそ時間外で買いが強まっていたが、動きが一巡すると戻り売りが強まる展開となっている。今年の同社株は200%超上昇しているが、好決算ではあったものの、高い投資家の期待には不十分だったようだ。

 アナリストからは「粗利率と増資の必要性が投資家の懸念材料になっている」との指摘が出る一方、「増収で示された旺盛な需要はポジティブ・サプライズだ」とも述べていた。

(1-3月・第3四半期)
・1株利益(調整後):6.65ドル(予想:5.58ドル)
・売上高:38.5億ドル(予想:38.6億ドル)
・粗利益率(調整後):15.6%(予想:15.3%)

(4-6月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):7.62~8.42ドル(予想:6.97ドル)
・売上高:51~55億ドル(予想:47.3億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):23.29~24.09ドル
・売上高:147~151億ドル(従来:143~147億ドル)

【企業概要】
 エンタープライズデータセンター・クラウドコンピューティング・人工知能・5Gなど幅広い市場向けに、アップリケ―ションに最適化されたストレージシステムを提供する。また、顧客がコンピューティングインフラをインストール・アップグレード・保守できるように、サポートとサービスも行う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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