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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

LIXIL <日足> 「株探」多機能チャートより

■LIXIL <5938>  1,718.5円 (-67.5円、-3.8%)

 東証プライムの下落率3位。LIXIL <5938> [東証P]が大幅反落。22日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、非継続事業を含むベースでの最終損益が140億円の赤字(前の期は159億9100万円の黒字)になったようだと発表した。従来の予想は110億円の黒字で、一転して最終赤字に転落する見込みとなり、嫌気されたようだ。不動産市場が低迷し、住宅設備・建材の需要が想定よりも低下した。収益源の欧州市場では金融引き締め政策の長期化などを背景に、景気の停滞感が継続しており、業績に悪影響をもたらした。国内では第4四半期(1-3月)において新築住宅着工戸数が減少。窓リフォーム向けの政府補助金の端境期に入ったことなども響いたが、通期では価格改定効果などもあって計画通りの着地となる見通しだとしている。

■エクセディ <7278>  2,914円 (-96円、-3.2%)

 東証プライムの下落率10位。エクセディ <7278> [東証P]が大幅反落。22日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終損益が101億円の赤字(前の期は45億9100万円の黒字)で着地したようだと発表した。これまでの予想は90億円の黒字で、増益予想から一転、赤字転落となる見込みとなり、嫌気されたようだ。AT(自動変速装置関連事業)セグメントでの生産設備において、約322億円の減損損失を計上する。EV(電気自動車)化の進展に伴う需要の減少という環境変化のなか、生産設備などの収益性の低下が見込まれ、減損テストを行った。売上収益は3083億円(前の期比7.9%増)と、計画に対し17億円下振れして着地する格好となったという。

■グリコ <2206>  4,099円 (-71円、-1.7%)

 江崎グリコ <2206> [東証P]が反落。22日の取引終了後、同社グループで発生したシステム障害に関する直近の状況について開示した。3日に基幹システムを切り替えた際に発生したシステム障害を受け、チルド食品(冷蔵品)に関して現在、一部の受発注と出荷業務に影響が出ているという。18日に物流センターにおける業務の一部を再開したものの、出荷に関するデータの不整合などが発生。想定していた受注に対して処理が間に合わず、出荷業務を再度停止した。5月中旬の再開を目指して復旧作業に努めるとしたうえで、24年12月期の連結業績への影響は現在、精査中とした。問題の長期化を懸念した売りが優勢となった。チルド食品以外の商品の出荷業務に関しては、継続して行っているとしている。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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