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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:住信SBI銀、リログループ、JAL

住信SBI銀 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住信SBIネット銀行 <7163>  2,488円  +178 円 (+7.7%)  11:30現在
 住信SBIネット銀行<7163>が3日ぶりに急反発し、上場来高値を更新した。17日、ローン金利の改定を発表した。短期プライムレートについて、これまでの年1.675%から年1.775%に引き上げる。同レートは変動型住宅ローンの基準とされており、収益面でのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。改定日は5月1日。住信SBI銀は個人向けの円定期預金金利の改定も発表した。1カ月物は年0.03%で据え置く一方、2カ月物、3カ月物、6カ月物は年0.03%から年0.05%に、1年物と2年物は年0.03%から年0.10%に、5年物は年0.30%から年0.40%に引き上げた。

■八洲電機 <3153>  1,574円  +79 円 (+5.3%)  11:30現在
 八洲電機<3153>はカイ気配スタート。17日取引終了後に24年3月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を640億円から648億円(前の期比7.5%増)へ、営業利益を37億円から38億5000万円(同37.8%増)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんでいる。年度末の事業環境が当初の想定を上回り、業績が好調に推移する見込みとなったため。配当については従来予想(28円)を据え置いた。

■リログループ <8876>  1,371円  +58 円 (+4.4%)  11:30現在
 リログループ<8876>が3日ぶりに反発した。17日の取引終了後、光通信(東京都豊島区)によるリログループの保有割合が新たに5%を超えたことが判明し、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日、財務省に提出された大量保有報告書によると、光通信の保有割合は5.13%となった。保有目的は純投資。報告義務発生日は10日となっている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,035円  +101 円 (+3.4%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が3日ぶり反発。17日の取引終了後、デジタル事件記録ツールを開発する弁護革命(京都市下京区)が発行するすべての株式を取得し、子会社化すると発表。これが買い手掛かりとなっている。弁護士COMが持つ顧客基盤を生かした販売の加速をはじめ、法曹界における両社の知見とAI技術を融合したプロダクトの機能拡張、両サービスの連携による利便性向上を目指す。株式譲渡実行日は5月1日の予定。なお、株式の取得価額は非開示としている。

■日本航空 <9201>  2,835円  +84 円 (+3.1%)  11:30現在
 日本航空<9201>が4日ぶりに反発、75日移動平均線を上に抜けてきた。ANAホールディングス<9202>も足もと買いが優勢。業種別騰落で「空運」は33業種中で値上がり率首位となっている。前日発表された3月の訪日外国人客数は308万1600人と単月で初の300万人超えとなり過去最高を更新しており、旅客数の増加が見込まれる空運セクターは追い風が意識されている。一方、原油市況高騰は燃油コストの上昇につながり、円安進行に伴う影響も考慮され一段の上値を買う動きには慎重なムードも漂う。

■アダストリア <2685>  3,385円  +70 円 (+2.1%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が堅調推移。17日の取引終了後、ライフスタイル関連での事業を展開するウェルカム(東京都目黒区)から、「TODAY’S SPECIAL(トゥデイズスペシャル)」と「GEORGE’S(ジョージズ)」の2ブランドを取得すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価を支援したようだ。取得価額は非公表。アダストリアのノウハウなどを生かすことで両ブランドの成長性を更に高めていく。

■三菱UFJ <8306>  1,517.5円  +25 円 (+1.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが高く、第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株も総じて強い動きをみせている。円安進行で国内でもインフレ圧力が強まるなか、日銀による利上げが早晩行われる可能性が意識されている。米長期金利も上昇基調にあるなかで、国内外で運用環境改善に対する期待が銀行や生保株の押し目買いを誘っている。なお、利上げについては緩やかなペースが見込まれ、国際通貨基金(IMF)が今週16日に発表した最新の世界経済見通しでは、日本は中期的にインフレ率が目標に近づくとの確信が強まるなか、日銀は今後約3年で政策金利を0.5%程度に引き上げるとの予想を示している。

■高島屋 <8233>  2,254.5円  +26 円 (+1.2%)  11:30現在
 高島屋<8233>や三越伊勢丹ホールディングス<3099>などをはじめ百貨店株は頑強な値動き。前日発表された3月の訪日外国人客数は308万1600人と単月で初の300万人超えとなり、過去最高を更新した。また、1~3月の旅行消費額も過去最高を記録している。そうしたなか、百貨店にはインバウンド消費の追い風が意識されている。ただ、収益の成長率という点で今期は鈍化が予想されることもあって、積極的に上値を買い進む動きにはつながっていないようだ。

■富士フイルム <4901>  3,324円  -127 円 (-3.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 富士フイルムホールディングス<4901>は反落。17日取引終了後に24年3月期連結業績予想の修正を発表。売上高を2兆9500億円から2兆9600億円(前の期比3.5%増)へ上方修正した一方、営業利益を2900億円から2770億円(同1.4%増)へ下方修正しており、これが嫌気されている。ヘルスケア部門のメディカルシステム事業やイメージング部門の販売好調が売上高を押し上げるものの、新型コロナウイルスワクチンの原薬製造に関して受領したキャンセルフィーが当初想定より減額となったため営業利益は下振れする見通し。なお、投資有価証券評価益の増加により、純利益予想は2250億円から2400億円(同9.4%増)へ引き上げた。あわせて2030年度(31年3月期)を最終年度とする中期経営計画を公表した。ヘルスケア分野や半導体材料への積極投資により、27年3月期に売上高3兆4500億円、純利益2700億円を目指し、更にその先の方向性として最終年度に売上高4兆円とする目標を掲げた。

■INPEX <1605>  2,371.5円  -56.5 円 (-2.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>といった石油関連株は軟調。INPEXは4日続落、石油資源は3日続落と値を下げている。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比2.67ドル安の1バレル=82.69ドルと下落した。一時82.55ドルと3月下旬以来の水準に売られた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した米原油在庫が市場予想を超えて増加したことから、需給悪化を警戒する売りで原油価格は下落した。

■東海理化 <6995>  2,375円  -46 円 (-1.9%)  11:30現在
 東海理化電機製作所<6995>は4日続落となっている。同社は17日取引終了後、自社が製造した「プリウス」向け後席ドアハンドルの開スイッチに不具合が発生する恐れがあるとして、トヨタ自動車<7203>が国土交通省などの関係当局に対してリコールを届け出たと発表しており、これが嫌気されているようだ。なお、同社は今回の問題に関する費用見積額を110億円としており、リコールの影響は修正後発事象として24年3月期の営業費用として業績に反映するとしている。

■あさくま <7678>  2,575円  +353 円 (+15.9%)  11:30現在
 あさくま<7678>がカイ気配スタート。17日の取引終了後、株主優待制度の拡充を発表し、ポジティブ視されたようだ。株主優待の実施回数をこれまでの年1回から年2回に増やす。新設する7月末日基準日の優待では、100株以上を保有する株主を対象に「あさくまおせち」などの商品を抽選で贈呈。抽選に漏れた株主には3000円分の食事券を贈呈する。1月末日基準日の100株以上保有の株主を対象とする優待に関しては、直営・フランチャイズ店舗加盟店などで利用できる食事券(年間4000円分)の贈呈で変更はない。

■HPCシステムズ <6597>  2,387円  +171 円 (+7.7%)  11:30現在
 HPCシステムズ<6597>が4日ぶり反発。17日の取引終了後、従来のファン冷却方式よりも冷却効率を向上させた「水冷式HPC-AIシリーズ」(仮称)を開発したと発表。これが材料視されている。CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)などの高性能化に伴う高熱源化に対応し、高集積化された小型のスーパーコンピューターを一般的なオフィス・研究室でも運用可能なものにするという。5月下旬に発売する。

■ダイドーリミテッド <3205>  610円  +42 円 (+7.4%)  11:30現在
 ダイドーリミテッド<3205>が大幅高で3連騰。ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が17日、6月に予定する定時株主総会で株主提案権を行使する書面をダイドーに対して発送したと公表した。鍋割宰社長ら4人の取締役選任に反対する。株主側のプレッシャーにより、企業価値が向上するとの思惑が広がり、買いが集まったようだ。ストラテジックは物言う株主(アクティビスト)として知られている。ダイドーについて、長期の赤字継続による株価の低迷やアパレル事業の不振、過去のM&Aの失敗など、問題点を指摘したうえで、経営の監督責任を果たしていないとストラテジックは主張している。

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 データセクション <3905>  1,940円  -500 円 (-20.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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