市場ニュース

戻る
 

【市況】イエレン長官、中国の生産能力増強は世界経済に悪影響

 イエレン米財務長官はきょう、中国の工業生産能力の増強は世界経済に歪みをもたらしているとして、近く予定している訪中で同国に圧力をかける計画であることを明らかにした。ブルームバーグが伝えた。

 「中国の過剰生産能力は世界的な価格と生産のパターンを歪め、米企業や労働者をはじめ、世界中の企業や労働者に打撃を与えている」と長官は指摘。「過剰生産能力については中国とのこれまでの協議で取り上げてきた。次回の訪中でもこれを主要議題にするつもりだ」とも述べた。

 中国の産業政策の遺産は、鉄鋼やアルミニウムを含む製品への「著しい過剰投資につながった」と長官は発言。それは同国の生産と雇用に貢献したが、「世界の他地域の業界は縮小を強いられた」と続けた。

 その上で、「今や太陽光発電や電気自動車(EV)、リチウムイオン電池のような新しい産業で過剰な生産能力が構築されている」と語った。

 長官は、米中がハイレベル会合による外交を再開して以来2度目となる訪中を予定している。

出所:MINKABU PRESS

株探からのお知らせ

    日経平均