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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、円売り継続も米FRB議長の議会証言を見極め

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

4日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀の大規模緩和継続の思惑で、円売りに振れやすい。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控え、引き締め的な政策維持を見極めドル買いは限定的となりそうだ。

前週末に発表された米ISM製造業景況感指数は予想外に弱く、FRBのよる早期利下げへの思惑から米金利安・ドル安に振れている。ユーロ・ドルは1.0800ドル付近から1.0840ドル台に浮上し、ドル・円は150円70銭台から150円付近に失速。週明けアジア市場で日経平均株価は節目の40000円を上抜け、日本株高を好感した円売りに振れたが、他に材料は乏しくドル・円は150円台前半でもみ合った。

この後の海外市場は引き続き米金利にらみ。日銀は今後も大規模緩和を継続するとの見方は根強く、円売りが主要通貨を支える見通し。他方、FRBの政策金利引き下げは年内2-3回との見方が強まり、長期金利の上昇が抑えられればドル買いは限定的に。市場では今月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け6日のパウエルFRB議長の議会証言に注目しており、前週の低調なコアPCE価格指数からハト派寄りに傾くと警戒される。

【今日の欧米市場の予定】
・01:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(教育関連)

《CS》

 提供:フィスコ

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