年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が保有する銘柄一覧
世界最大の年金基金とされる、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7月3日に2019年度の資産運用状況を発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で8兆2831億円の赤字となったものの、運用資産は依然、150兆6332億円にのぼり、世界最大規模の機関投資家として運用動向は世界的に注目されています。その資産構成(オルタナティブ資産を含むベース)は国内株式35兆5630億円、国内債券37兆1259億円、外国株式37兆1639億円、外国債券36兆4087億円などとなっています。
国内株式では、上場企業の株式を直接保有する運用資産は35兆3082億円(2020年3月末時点)と日本全体の株式時価総額548兆円(同)に対して約6.4%を占め、上場企業の株式を直接保有する株主としては日本市場の最大株主でもあります。また、保有銘柄は2388社(新株予約権1件を除く)と広範囲の銘柄で構成されています。保有時価総額ベースではトップがトヨタ自動車 <
7203> 、2位がソニー <
6758> 、3位はNTT <
9432> となっています。持株比率ベースではトップが東京精密 <
7729> 、2位がニフコ <
7988> 、3位はネットワンシステムズ <
7518> となっています。
前年度からの変化を見ると、保有銘柄数は2380から2388と8銘柄増えています。新規に取得した銘柄は66銘柄だった一方、58銘柄は売却しポートフォリオから外しています。また、持株比率が3%以上増えた銘柄はフィル・カンパニー <
3267> 、ソウルドアウト <
6553> など12銘柄だった一方、3%以上減った銘柄はユー・エム・シー・エレクトロニクス <
6615> 、スカラ <
4845> など9銘柄となっています。
なお、GPIFは保有株を信託銀行などに信託しているため、有価証券報告書の「大株主の状況」には登場しません。