市場ニュース

戻る
 

【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が2週連続で買い越す一方、個人は2週連続で売り越す (5月第1週)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

●海外勢が2週連続で買い越す一方、個人は2週連続で売り越す

 東証が10日に発表した5月第1週(4月30日~5月2日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)の無難な通過で底堅く推移し、日経平均株価が前週末比301円高の3万8236円と2週連続で上昇したこの週は、海外投資家が2週連続で買い越した。買越額は1745億円と前週の2159億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で3週ぶりに買い越した。買越額は96億円だった。前週は788億円の売り越しだった。現物と先物の合算では2週連続で買い越し、買越額は1842億円だった。投資信託は2週ぶりに買い越し、買越額は1459億円だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は2週連続で買い越し、買越額は247億円と前週の1666億円から減少した。

 一方、個人投資家は2週連続で売り越し、売越額は2741億円と前週の1873億円から拡大した。証券会社の自己売買は5週連続で売り越し、売越額は1474億円だった。

 日経平均が2週連続で上昇する中、海外投資家が2週連続で買い越す一方、個人投資家は2週連続で売り越した。


 ■投資部門別売買代金差額 (4月30日~5月2日)
  東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
  ※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

       海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
5月 ―――
  第1週     1,745    247  ▲2,741 [ ▲2,537  ▲203 ] 38,236円 ( +301 円)
4月 ―――
  第4週     2,159   1,666  ▲1,873 [ ▲1,468  ▲405 ] 37,934円 ( +866 円)
  第3週    ▲5,924   ▲52   9,085 [  4,507  4,578 ] 37,068円 ( -2455 円)
  第2週     5,955    366  ▲2,053 [ ▲2,669   615 ] 39,523円 ( +531 円)
  第1週    11,821  ▲7,887   6,347 [  2,057  4,290 ] 38,992円 ( -1377 円)
3月 ―――
  第4週    ▲2,126  ▲5,555   4,438 [  2,823  1,614 ] 40,369円 ( -518 円)
  第3週      960   ▲722  ▲8,726 [ ▲6,993 ▲1,733 ] 40,888円 ( +2180 円)
  第2週     ▲875  ▲6,851   4,942 [  2,364  2,577 ] 38,707円 ( -981 円)
  第1週     1,763  ▲6,865   3,274 [  ▲513  3,787 ] 39,688円 ( -221 円)
2月 ―――
  第4週     3,834  ▲2,589   ▲905 [ ▲2,337  1,431 ] 39,910円 ( +812 円)
  第3週     ▲786  ▲2,235   ▲918 [ ▲1,906   987 ] 39,098円 ( +611 円)
  第2週     3,013  ▲4,554  ▲3,164 [ ▲3,439   274 ] 38,487円 ( +1589 円)
  第1週     3,663  ▲5,490   2,277 [   103  2,173 ] 36,897円 ( +739 円)
1月 ―――
  第5週     1,783  ▲1,421    569 [ ▲1,261  1,831 ] 36,158円 ( +406 円)
  第4週     4,105  ▲3,692   2,946 [  ▲137  3,083 ] 35,751円 ( -212 円)
  第3週     3,841  ▲1,915  ▲1,854 [ ▲2,918  1,064 ] 35,963円 ( +386 円)
  第2週     9,557   ▲105 ▲10,695 [ ▲8,163 ▲2,531 ] 35,577円 ( +2199 円)
  第1週     1,405    49   ▲336 [ ▲1,150   813 ] 33,377円 ( -86 円)


※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。


株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均