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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フジクラ、東亜建、ハピネット

フジクラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジクラ <5803>  1,558円  +300 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 フジクラ<5803>がストップ高の1558円に買われている。8日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を7600億円から7900億円(前期比2.0%減)へ、営業利益を540億円から630億円(同10.2%減)へ、純利益を410億円から450億円(同10.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を22円50銭から26円50銭へ引き上げ年間配当予想を49円(前期30円)としたことが好感されている。エレクトロニクス事業で、サプライチェーン問題の影響による需要減が想定よりも軽微だったことや生産性改善が進んでいることが要因という。また、自動車事業部門で費用削減や顧客との間でコスト負担の適正化が進展したことも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高5989億9100万円(前年同期比2.3%減)、営業利益514億4300万円(同9.0%減)、純利益357億9700万円(同23.0%減)だった。

■東亜建設工業 <1885>  4,500円  +700 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 東亜建設工業<1885>が続急騰し一時ストップ高の4500円に買われている。8日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2600億円から2700億円(前期比26.4%増)へ、営業利益を122億円から159億円(同2.4倍)へ、純利益を74億円から96億円(同98.6%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を110円から150円(前期90円)へ引き上げたことが好感されている。国内土木事業・国内建築事業ともに受注高の増加による豊富な手持ち工事が順調に進捗していることに加えて、国内土木事業で設計変更獲得に伴う利益回復などが寄与する見通し。また、海外事業で大型工事の利益率が改善したことも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高2065億5200万円(前年同期比39.2%増)、営業利益135億6900万円(同4.9倍)、純利益83億3800万円(同4.1倍)だった。また、3月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を向上させ、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■ハピネット <7552>  3,340円  +501 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ハピネット<7552>が朝方から買い気配で推移し、ストップ高の3340円水準でカイ気配となっている。8日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を3100億円から3400億円(前期比10.7%増)へ、営業利益を60億円から84億円(同43.8%増)へ、純利益を37億円から65億円(同82.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から100円へ引き上げ、年間配当予想を125円(前期65円)としたことが好感されている。玩具事業でBANDAI SPIRITSの「一番くじ」や、「ポケモンカードゲーム」「ONE PIECE カードゲーム」などのトレーディングカードが引き続き好調に推移していることに加えて、アミューズメント事業でカプセル玩具の売り上げが伸長していることが要因という。また、持ち分法適用関連会社であったブロッコリーの株式を追加取得し連結子会社化したことに伴い、上期に段階取得に係る差益10億2500万円を特別利益として計上したことも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高2723億9200万円(前年同期比12.4%増)、営業利益77億1400万円(同29.1%増)、純利益59億3900万円(同61.1%増)だった。

■ミズノ <8022>  5,060円  +705 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ミズノ<8022>に物色人気が集まっている。8日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について営業利益を150億円から165億円(前期比27.5%増)へ上方修正すると発表。あわせて、配当予想を70円から120円(前期70円)へ増額修正しており、これらが好感されている。注力しているフットボールやインドアシューズなど、付加価値の高い競技スポーツ品の販売が世界的に拡大してきたことが業績を押し上げる。また、アジアや南米での販売が好調なことも寄与する。なお、売上高見通しについては従来予想の2250億円(同6.1%増)を据え置いた。

■フジシール <7864>  1,990円  +236 円 (+13.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 フジシールインターナショナル<7864>が大幅に3日続伸し、昨年来高値を更新している。同社は8日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想と期末配当計画を上方修正しており、これが好感されているようだ。今期の売上高見通しは従来の1910億円から1960億円(前期比6.5%増)に、営業利益の見通しは106億円から126億円(同53.8%増)に引き上げた。円安による為替効果に加えて、収益性の向上施策が更に加速したことが主な要因。なお、前提為替レートは1ドル=140円34銭(当初予想は125円)、1ユーロ=151円63銭(同135円)に変更している。また、期末配当を従来計画比10円増額の28円にすることも発表。これにより、中間配当の17円をあわせた年間配当は45円(前期は35円)となる。

■アルファシステムズ <4719>  3,490円  +410 円 (+13.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 アルファシステムズ<4719>が4日ぶりに急反発している。同社は8日取引終了後、24年3月期第3四半期累計(23年4~12月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比8.6%増の33億8100万円となり、通期計画43億円に対する進捗率は78.6%となった。売上高は同1.8%増の268億3900万円で着地。公共、金融及び情報通信関連の売り上げが増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。また、期末配当を従来計画比30円増額の65円とすることも発表。これにより、中間配当35円とあわせた年間配当は100円(前期は70円)となる。

■ダイフク <6383>  3,244円  +366 円 (+12.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 8日に決算を発表。「今期経常を7%上方修正」が好感された。
 ダイフク <6383> [東証P] が2月8日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.5%減の392億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の555億円→595億円(前期は597億円)に7.2%上方修正し、減益率が7.1%減→0.4%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒ダイフクの詳しい業績推移表を見る

■日本金銭機械 <6418>  1,612円  +172 円 (+11.9%)  本日終値
 日本金銭機械<6418>が大幅高で昨年来高値更新。8日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を302億円から315億円(前期比24.7%増)へ、営業利益を20億円から27億円(同4.3倍)へ上方修正すると発表。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感され買われている。北米や欧州地域での堅調な設備投資需要を背景に、製品需要が想定を超えて増加しているため。配当予想も14円から26円(前期10円)に増額修正した。自社株買いについては122万株(自己株式を除く発行済み株数の4.15%)、または20億円を上限に実施する。期間は2月9日から同月29日まで。取得方法は東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けを予定している。

■F&LC <3563>  3,120円  +294.5 円 (+10.4%)  本日終値
 FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が急反発。この日午前、23年10~12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比25.8%増の855億3300万円、営業利益が同3.9倍の61億2300万円となり、これを好感した買いが集まっている。主力の国内スシロー事業が好調で全体業績を大きく押し上げた。海外スシロー事業は増収減益、京樽事業は小幅減収・黒字転換となった。海外事業では中国大陸を中心に客数の落ち込みがあったという。なお、通期の増収・営業増益見通しに変更はない。

■日清紡ホールディングス <3105>  1,359.5円  +115 円 (+9.2%)  本日終値
 日清紡ホールディングス<3105>は後場急伸している。午前11時30分ごろに発表した24年12月期連結業績予想で、売上高5130億円(前期比5.2%減)、営業利益240億円(同92.7%増)、純利益190億円(前期200億4500万円の赤字)と大幅営業増益を見込むことが好感されている。TMDグループを事業譲渡したことにより減収を見込むものの、無線・通信事業で安定した公共事業予算を背景にソリューション・特機事業が堅調に推移することに加え、日立国際電気グループが連結子会社となったことが寄与する。また、マイクロデバイス事業で車載製品が引き続き堅調に推移することに加え、23年12月期に大きく減少したスマートフォンやパソコン関連などの民生製品の市況が下期から回復することを想定しているという。なお、同時に発表した23年12月期決算は、売上高5412億1100万円(前の期比4.9%増)、営業利益124億5300万円(同19.3%減)だった。同時に26年12月期に売上高5800億円、営業利益380億円を目指す中期経営計画を発表した。無線・通信/マイクロデバイス事業を軸にした成長の加速を図るほか、デジタル技術を活用したビジネスモデル構築と経営資源の重点投入を計画しているという。

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