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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 基本はこう着も、FOMC控え様子見ムードのなかでショートカバーに向かう可能性も


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27410 +40 (+0.14%)
TOPIX先物 1984.5 +4.0 (+0.20)
シカゴ日経平均先物 27410 +40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 30日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。1月31日~2月1日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、利益確定や持ち高調整の売りが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)は利上げ幅を前回の0.50%から0.25%に減速する見込みだが、利上げ継続の必要性を強調するとみられ、楽観に傾いている金融市場を冷ます可能性がある。また、今週はアップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、メタプラットフォームズ<META>など大型テック株の決算を控えていることもあり、結果を見極めたいとするムードが強かった。S&P500業種別指数は電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比40円高の2万7410円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円安の2万7350円で始まり、直後に付けた2万7330円を安値に2万7350円~2万7400円辺りでのレンジを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上放れると、一時2万7570円まで買われる場面も見られた。買い一巡後は利食い優勢のなかで上げ幅を縮め、2万7410円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い優勢の展開が見込まれる。日経225先物は75日移動平均線を上放れ、切り上がる5日線が支持線として機能している。一時2万7500円を突破する場面も見られており、FOMCを前にこう着感が強まりやすいものの、ショートカバーに向かう可能性はありそうだ。また、決算ではNEC <6701> [東証P]が通期計画を据え置いたことは安心感につながるほか、オリエンタルランド <4661> [東証P]の上方修正が好感されやすく、投資家心理を明るくさせよう。

 為替市場では円相場が1ドル=130円台半ばと、やや円安に振れて推移している。前日には令和国民会議(令和臨調)が記者会見を開き、政府・日銀は新たな共同声明を公表し、実現することが必要との緊急提言を発表した。金融政策修正への思惑から1ドル=129円台前半まで円高に振れていたこともあり、1ドル=130円台で落ち着いた値動きとなるようだと、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。

 日経225先物は5日線水準での押し目狙いのロングが入りやすい一方で、節目の2万7500円では強弱感が対立しやすいだろう。ただし、ショートカバーの動きも意識し、オプション権利行使価格の2万7500円を中心に、上下の権利行使価格である2万7375円~2万7625円での推移を想定しておきたい。

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