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【特集】【今週読まれた記事】おいしい夏枯れ相場のすごし方、好決算を安値で拾う

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は7月29日から8月3日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 ウェブメディアを運営していると、時に意外なページがアクセスを集める場合があります。今週、株探ではプレミアム機能に「業績修正履歴」 データの提供を開始しましたが、この告知文「日本初! 5年間の『業績修正履歴』を提供開始 《 株探プレミアム 》」がランキング入りしていました。弱気な期初予想で株価が大きく下落するも、その後に業績予想の上方修正が行われ再び高値を更新してくる成長株。毎期、決まった時期に業績予想の増額を行う堅実で力強い銘柄。一方で、毎期強気の予想を出しながら、結局は目標に届かずぎりぎりのタイミングで下方修正に至る銘柄。企業にはそういった特有の“ガイダンスの出し方のクセ”というべきものがあり、新規買い、買い増し、ポジション整理いずれの場合にも非常に有用な情報となるのですが、短期間でこれをつかむのは難しいものがありました。「業績修正履歴」データでは、こうしたガイダンスの傾向の“見える化”に取り組みました。是非いちど、お試しください

 閑話休題。

 夏枯れ――、日経平均株価の動きだけを見ているならば、それ以上に言いようがない相場が続いています。もちろんそれは偽りの動きで、TOPIXは上値と下値をジリジリと切り上げる波動。小型株の力強い動きは継続中で、マザーズ指数が大きく崩れた一方で東証2部指数日経ジャスダック平均は上昇トレンドを保っています。日経平均を構成する225銘柄以外の個別株は、大きなうねりの中にあると言えるでしょう。

 では、“うねり”はどこに生まれているのでしょう? 買いが集まるのは「業績好転・向上銘柄」。株価も上がりやすく、「素直にそれに歩調を合わせるのが勝利への道」と書き、いつもながらの大人気だったのが好評連載の「北浜流一郎のズバリ株先見!」。「日経平均は軟調でも、個別銘柄は4-6月期決算の発表を手掛かりに上昇する銘柄が多い」と予想、数々の有望株を紹介しアクセスを伸ばしました。

 「業績好転・向上銘柄」に注目となれば、素直に好決算の銘柄を追いかけるのが吉と出そう。まず紹介したいのが、最高益銘柄を紹介する人気の青天井シリーズの4-6月期決算を対象とした第1弾「利益成長“青天井”銘柄リスト【第1弾】 19社選出 <成長株特集>」。今週のアクセスランキング3位でした。「見えた“1Qスタートダッシュ株”、特選『高進捗&割安』銘柄リストアップ <株探トップ特集>」は2Q予想に対して高進捗の割安株を紹介し、同じく人気を集めました。

 最高益や高進捗でなくとも、「増収増益」ならば好決算であることに間違いはありません。決算発表集中期間に発表される膨大な決算から、増収増益をリストアップしてお伝えするシリーズは、前週配信のものも含めて全記事が多くのアクセスを集めています。なお、最も多くのアクセスを集めたのは、前半の決算発表のピークだった7月28日版でした。

  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 7月26日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 7月27日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 7月28日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 7月31日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月1日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月2日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月3日版

 そして、今週のアクセスランキング1位だったのが「好決算“暴落”株を見よ! 華麗なる底値買い成功への10銘柄 <株探トップ特集>」。好決算を発表しながら株価が急落した銘柄を、あえてターゲットとする「逆張り妙味株」を紹介し多くのアクセスを集めました。「出尽くし売り」や「失望売り」は昔からマーケットにつきものの現象でしたが、昨今はこの動きが極端になっているとの指摘があります。要因の一つとして推定されているのがアルゴリズム売買。これが偏った値動きをもたらしているのですが、「実はここに投資のチャンスが潜んでいる」というのが特集の主旨です。

 アルゴリズム売買を含め、超高速取引や日銀ETF買いなどがもたらしている市場全体の変化について分析し、リスクシナリオを紹介してアクセスを伸ばしたのは「富田隆弥の【CHART CLUB】 『個別株盛況だが、警戒怠るべからず』」。裁定取引が退潮しETF売買が膨張。「膨大なマネーを預かったファンドはどこかで運用しなければならず、ETFやFANGにマネーをジャブジャブに注いでいる」のが現在の相場の実態であり、「この異常取引の反動がどこかで訪れる可能性のあることを頭に入れておかねばならないだろう」と指摘しています。リーマンショックに至るサブプライムローンの問題にせよITバブルにせよ、“ひずみ”の存在を破裂の何年も前から指摘する声はそこかしこに聞かれました。現在の上昇相場がまだまだ継続するとしても、富田氏の異様なETF売買の膨張がもたらす“ひずみ”についての指摘を頭の片隅に置いておくことは、資産を守り抜く上で役に立つ日が来るかもしれません。

 他の人気記事では、7月29日に配信した「東京市場を駆け抜ける2部&JQ発『急騰秒読み10銘柄』 <株探トップ特集>」が群を抜いたアクセスでランキング2位。紹介した銘柄のいくつかは急騰を演じており、再点検の価値がありそうです。「都知事就任1年、囁かれる『小池関連銘柄』浮上説を追う <株探トップ特集>」、「家事の時間をもっと短く――『時短』商品ヒット企業が続々と <株探トップ特集>」もよく読まれました。「きょうもまた史上最高値、大注目『東証2部』のまだまだ割安28銘柄 <株探トップ特集>」は、この種の特集記事では異例の3週連続ランクインです。

 割安株紹介では「10万円以下で買える、高利回り・高ROE『お宝候補』」が【東証1部】編 27社【2部・新興】編 23社が人気だったほか、東証1部対象の「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (7月28日現在)」、東証全銘柄対象の「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 8月2日版」という高配当株を紹介した2記事がアクセスを伸ばしました。

 相場観特集では人気評論家の雨宮京子氏が、「この時期は相場の地合いを観察しながら、ある程度キャッシュポジションを高くしておくほうが賢明」とアドバイス。もちあい相場はまだまだ継続すると予想し、「意中の銘柄を買うのであっても時間軸と資金の分散を心掛けたい」としています。内藤証券・田部井美彦氏も8月の日経平均は弱含みと予想しています。

 「明日の好悪材料」は今週も全記事が上位にランクイン。改めて見直してみれば、思わぬお宝銘柄にありつけるかもしれません。

  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (7月28日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (7月31日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月1日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月2日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月3日発表分)

 【サプライズ決算】は決算集中期間には速報版(16時)と続報版(18時)の2本立てで配信しています。速報・続報ともアクセス数は多いのですが、ここでは続報版のみを掲載します。

  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (7月28日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (7月31日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月1日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月2日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月3日)

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