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【市況】1日の米国市場ダイジェスト:ダウは18ドル高、軟調なISM製造業指数が上値抑える

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは18ドル高、軟調なISM製造業指数が上値抑える

NYダウ       ナスダック
終値 :18419.30  終値 :5227.21
前日比:+18.42    前日比:+13.99
始値 :18396.57  始値 :5218.28
高値 :18430.05  高値 :5229.94
安値 :18295.48  安値 :5189.36

1日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は18.42ドル高の18419.30、ナスダックは13.99ポイント高の5227.21で取引を終了した。昨日の下落を受けた買い戻しに加えて、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され、買いが先行。その後は、8月ISM製造業景況指数が節目となる50を下回ったほか、原油安が嫌気され、下落に転じたものの、明日の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて僅かに上昇した。セクター別では、半導体・半導体製造装置や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で銀行や公益事業が下落した。

自動車大手のフォード(F)やゼネラル・モーターズ(GM)は8月新車販売台数が前年同期比で減少し、下落。クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)は弱気な業績見通しが嫌気され、軟調推移。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は8月既存店売上高が予想を下振れ、売られた。一方で、ケーブルテレビ(CATV)のチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)は9月7日のマーケット終了後にS&P500構成銘柄に組み入れられることが明らかとなり、上昇。

明日の雇用統計では、失業率は4.8%増、非農業雇用者数は前月比18万人増が予想されており、20万人を上回った場合、9月の利上げが確実視される展開となるだろう。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円一時104円も、ISM指数50割れで失速

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円00銭まで上昇した後、103円12銭まで下落し、103円23銭で引けた。この日発表の米国の経済指標で、4-6月期単位労働コスト改定値の大幅な上方修正を受けて、ドル買いが先行。その後、8月ISM製造業景況指数がサプライズの50割れとなったことをきっかけに、ドル売りに転じた。

ユーロ・ドルは、1.1130ドルまで下落した後、1.1205ドルまで上昇し、1.1197ドルで引けた。ユーロ・円は115円42銭から115円82銭で推移した。ポンド・ドルは、英国の8月製造業PMIの急回復を好感したポンド買いが継続し、1.3242ドルから一時1.3318ドルまで上昇した。ドル・スイスフランは0.9865フランから0.9785フランまで下落した。


■NY原油:続落で43.16ドル、米在庫増、増産凍結期待の後退で売り

NY原油は続落(NYMEX原油10月限終値:43.16↓1.54)。44.40ドルから43.00ドルまで下落した。前日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫と留出油の在庫が大幅に増加したことが引き続き材料視され、原油の売りが先行した。

さらに、ロシアのノバク・エネルギー相が、「現在の原油価格水準においては、生産制限する必要性があるとは思えない」と発言。今月後半開催予定の産油国会合に向けて、増産凍結協議への期待が後退し、売りが強まった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.98ドル -0.16ドル(-0.99%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.91ドル -0.15ドル(-0.47%)
ゴールドマン・サックス(GS)168.51ドル -0.95ドル(-0.56%)
インテル(INTC)      36.02ドル +0.13ドル(+0.36%)
アップル(AAPL)      106.73ドル +0.63ドル(+0.59%)
アルファベット(GOOG)   791.40ドル +1.55ドル(+0.20%)
フェイスブック(FB)    126.17ドル +0.05ドル(+0.04%)
キャタピラー(CAT)     81.45ドル -0.50ドル(-0.61%)
アルコア(AA)       10.13ドル +0.05ドル(+0.50%)
ウォルマート(WMT)     72.84ドル +1.42ドル(+1.99%)
スプリント(S)       6.20ドル +0.02ドル(+0.32%)

《NO》

 提供:フィスコ

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