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【市況】NY株式:ダウは33ドル安、イエレン議長の講演を控えて様子見ムード

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

25日の米国株式相場は下落。ダウ平均は33.07ドル安の18448.41、ナスダックは5.49ポイント安の5212.20で取引を終了した。カンザスシティやダラス連銀総裁が利上げに前向きな発言を行い、利上げ観測の拡大から寄り付きは小幅下落となった。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、7月耐久財受注が堅調となったことが好感される一方で、明日のイエレン議長の講演を前に手控える向きも多く、終日前日終値を挟んで小動きとなった。セクター別では、保険や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で食品・生活必需品小売やヘルスケア機器・サービスが下落した。

ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)とダラー・ツリー(DLTR)は決算内容が予想を下振れ、大幅下落。製薬のマイラン(MYL)は急性アレルギー反応の補助治療薬「エピペン」の薬価引き下げを表明したものの小幅下落。同社CEOが薬価高騰は薬剤給付管理などに原因の一端があるとの見方を示したことで、エキスプレス・スクリプツ(ESRX)やCVSヘルス(CVS)などが売られた。一方で、クラウドアプリケーションを手掛けるワークデイ(WDAY)や宝飾品のティファニー(TIF)は決算内容が好感され、上昇した。

2011年に変更されたFOMCの情報開示方針では、個人として見解を述べる事は許されるものの、将来の金融政策方針について述べる事は禁じられている。明日のイエレン議長の講演に新しい材料を期待していると肩透かしを食らうことになるだろう。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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