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【市況】明日の株式相場見通し=イエレン議長講演を前に手控え、変動幅小さく煮詰まり感顕著

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(26日)の東京株式市場は、現地26日に米ワイオミング州ジャクソンホール会議で行われる、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいとの姿勢から引き続き手控えムードが強まりそうだ。19日以降、直近5日間の日経平均株価の1日の変動幅が極端に小幅となり煮詰まり感が顕著となっている。

 市場関係者からは「イエレン議長の講演に関心が集中しているものの、実際に利上げの時期を示唆するなど、今後の動向を巡る具体的な発言を回避することになりそうだ」との見方も出ており、このイベントが経過しても売買エネルギーの乏しさが続く可能性もありそうだ。

 25日の東京株式市場は後場寄りに、日銀が上場投資信託(ETF)の買い入れに動くのではとの思惑から、日経平均株価が一時プラス圏に浮上した。ただ、午後1時以降は、再び小口の売りが先行して小安い水準での推移となり終値は前日比41円35銭安の1万6555円95銭と反落した。東証1部の売買代金は1兆7121億円と低調で、4日連続で2兆円を割り込んだ。

 日程面では、安倍晋三首相が第6回アフリカ開発会議出席のためケニア訪問(~29日)、4~6月の年金積立金の運用成績、7月の消費者物価指数に注目。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議で講演、米4~6月期のGDP改定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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