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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):フクダ電、神戸物産、PCデポ

フクダ電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■フクダ電子 <6960>  6,130円  +60 円 (+1.0%)  本日終値
 23日、フクダ電子 <6960> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の6.13%にあたる120万株(金額で72億8400万円)を上限に、24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は23日終値の6070円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■神戸物産 <3038>  2,100円  +19 円 (+0.9%)  本日終値
 神戸物産<3038>が4日続伸。同社は23日の取引終了後、16年7月の月次実績(速報値)を発表した。「業務スーパー」店舗への出荷実績は、既存店で前年同月比0.4%増となった。全店では同3.7%増となり、業務スーパー事業は引き続き好調に推移している。全体売上高は同3.1%増の183億9300万円だった。為替市場が円高にシフトしたことによる輸入コストの低減、自社食品工場などのオリジナル商品がSNS上で話題になるなどして販売が好調に推移している。

■PCデポ <7618>  790円  -99 円 (-11.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ピーシーデポコーポレーション<7618>が大幅に4日続落。株価は一時、前日比10%安と連日の急落を演じており、下げ止まらない。高額のサポートサービスの解約を巡るネットへの投稿を受けて株価は急落し、この日は一時800円まで売られ、1月21日につけた年初来安値803円を更新。騒動が発覚した今月中旬からの下落率は約4割に達している。市場からは、「今回の騒動によるイメージダウンが業績面での悪化につながらないかと懸念している」(アナリスト)との見方が出ており、契約解除を巡る騒動の落ち着きどころを探る展開となっている。

■しまむら <8227>  12,180円  -1,070 円 (-8.1%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 23日、しまむら <8227> が月次売上速報を発表。8月既存店売上高が前年同月比5.5%減と3ヵ月ぶりにマイナスに転じたことが売り材料視された。敷パットやタオルケットの販売は好調だったものの、関東甲信地方での梅雨明けの遅れなどで、紳士・婦人部門を中心に夏物商品が不振だったことが響いた。

■ニトリホールディングス <9843>  11,170円  -660 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 23日、ニトリホールディングス <9843> が月次国内売上高を発表。8月の既存店売上高は前年同月比2.2%増だったものの、直近3ヵ月に比べて伸び率が鈍化したことが嫌気された。客数が前年同月比0.8%増と伸び悩んだことも影響した。直近3ヵ月の既存店実績は春・夏向けの接触冷感機能を持つ寝具「Nクール」シリーズが牽引し、5月が7.0%増、6月は19.9%増、7月は6.1%増と好調を続けていた。

■ガンホー <3765>  238円  -10 円 (-4.0%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ガンホー<3765>は4日続落。日証金が23日付から貸株利用など貸借取引で、注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっている。

■オハラ <5218>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 オハラ<5218>が後場に入ってストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、低温下で駆動する全固体リチウムイオン電池の試作に成功したと発表。これが材料視されているようだ。試作した全固体リチウムイオン電池は、固体電解質にオハラの酸化物系固体電解質「LICGC(TM)」、正極および負極に酸化物系材料を用い、粉末シートを積み重ねたうえで、焼結により作成。現在、小型電子機器に搭載されている電解液を用いたリチウムイオン電池との置き換えが期待され、17年にかけて課題の抽出・対策を進め、19年には電池部材としての採用を目指すとしている。

■三井住建道路 <1776>  252円  +39 円 (+18.3%) 一時ストップ高   本日終値
 三井住建道路<1776>が急騰し、一時ストップ高となる293円まで買われている。きょう付の日本経済新聞が「国土交通省は2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて道路の熱さ対策に乗り出す」と報じていることから、遮熱性舗装を手掛ける同社をはじめ、道路株が脚光を浴びている。記事によると、「水をまかなくても温度を下げる効果がある遮熱性舗装を積極的に取り入れる」としている。遮熱性舗装は道路各社が力を入れている分野で、舗装表面に赤外線を反射させる遮熱性樹脂を塗布したり、遮熱モルタルを充填することで、一般のアスファルト舗装に比べて夏季における昼間のアスファルト舗装の路面温度を10℃以上低減できるという。同社のほか、佐藤渡辺<1807>、NIPPO<1881>、東亜道路工業<1882>、前田道路<1883>、日本道路<1884>、大林道路<1896>、世紀東急工業<1898>なども同舗装を手掛けている。

■メディビックグループ <2369>  44円  +6 円 (+15.8%)  本日終値
 メディビックグループ<2369>に買いが先行している。同社はきょう、子会社のアニマルステムセルとデンソーウェーブ(愛知県知多郡)が共同で出願していた「再生医療バックヤード対応ロボットシステムの開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト」に採択されたと発表した。今回採択された事業では、アニマルステムセルがこれまで進めてきた再生医療分野における幹細胞自動培養の装置コンセプトと、デンソーウェーブが開発してきた医薬・医療ロボットや自動車産業で培った品質管理技術を融合させ、クリニックなど小規模な医療機関でも導入が可能な小型で安価なロボットシステムの構築を目指す。

●ストップ高銘柄
 シライ電子工業 <6658>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値
 ALBERT <3906>  1,329円  +300 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値
 タツモ <6266>  2,637円  +500 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 北川精機 <6327>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 エナリス <6079>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 メドレックス <4586>  599円  -100 円 (-14.3%) ストップ安   本日終値
 ETFS金属 <1676>  8,250円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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