市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エフピコ、タムラ、フェローテク

エフピコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■エフピコ <7947>  5,550円  +350 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 エフピコ<7947>が4日続伸。23日付でみずほ証券が投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を4900円から6100円に引き上げた。リサイクル容器や電子レンジ対応容器などオリジナル製品が想定以上に好調に推移していることを確認したことに加え、原料ナフサ価格が低位で推移し、原材料高の影響を回避できそうな見通しを評価。17年3月期を通期連結営業利益で会社側計画の151億円(前期132億4800万円)に対して従来予想の149億円から155億円へ、18年3月期を163億円から175億円へ引き上げている。

■タムラ製作所 <6768>  385円  +18 円 (+4.9%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付でタムラ製作所 <6768> の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を440円→450円に増額したことが買い材料視された。同社は今月3日に16年4-6月期(第1四半期)決算を発表。連結営業利益は前年同期比55%増の11.6億円と好調だった。リポートでは、電子部品関連では自販機向けモジュールやエアコン部品の需要増に加え、前期実施した構造改革や為替対策、原価低減などが増益に貢献したと分析している。同証券では、好調な決算を踏まえ、17年3月期の連結営業利益を45億円→48億円(会社計画は45億円)、18年3月期は49億円→52億円にそれぞれ上方修正した。

■フェローテック <6890>  1,365円  +61 円 (+4.7%)  本日終値
 フェローテック<6890>が4日続伸。23日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「バイ」継続、目標株価を1590円から1650円へ引き上げた。第1四半期での太陽電池部門の黒字転換、半導体、有機EL製造設備用真空シールの想定を上回る好調などを評価。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の50億円(前期40億2500万円)に対して従来予想の51億円から59億円へ、18年3月期を62億円から66億円へ引き上げている。

■センコー <9069>  635円  +26 円 (+4.3%)  本日終値
 センコー<9069>が反発。午前中に、イオングローバルSCM(千葉市美浜区)が神奈川県・愛川町に開設した西関東LC(ロジスティクスセンター)の構内作業や配送業務などを受託し、8月から業務を開始したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。西関東LCは、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(東京都港区)の「GLP厚木2」の1階から4階部分を使用。センター内には、自動仕分け機、2台の荷物用エレベーター、4台の垂直搬送機を設け、作業効率の向上を図るほか、独自の配車支援システムなどを導入し、効率的な配車業務を行うとしている。なお、イオングループの物流業務は、「北海道RDC」(05年稼働)、「東北RDC」(06年稼働)、「北関東RDC」(11年稼働)に続き、4番目のセンター業務の受託となるという。

■日本工営 <1954>  399円  +16 円 (+4.2%)  本日終値
 日本工営<1954>が4日続伸。同社は23日取引終了後に、中期経営計画を上方修正すると発表。18年6月期の連結売上高目標を従来の1000億円から1150億円(16年6月期実績は818億6500万円)に、連結営業利益目標を64億円から74億円(同47億2300万円)に引き上げた。今年4月に英国の建築設計会社であるBDP社を完全子会社化した効果のほか、電力会社の更新需要が想定を上回って推移していることが修正の主な要因。また、新本社建設のスケジュールが遅れ、完成予定時期が18年秋から20年春にずれ込むことに伴い費用計上の時期を見直したことも利益の押し上げ要因となる。

■4℃ホールデ <8008>  2,248円  +85 円 (+3.9%)  本日終値
 23日、ヨンドシーホールディングス <8008> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.49%にあたる40万株(金額で10億円)を上限に、24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は23日終値の2163円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■関西ペイント <4613>  2,242円  +72 円 (+3.3%)  本日終値
 関西ペイント<4613>が反発。23日の取引終了後、イタリアの塗料メーカー、ミロデュール社から、パイプラインの内面に塗装することでガスの運搬効率を上げることが可能な内面塗装技術を取得したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。同技術を用いた製品は、既にイタリアやロシアで販売されており、パイプラインの内面に塗装することにより、電力・燃料使用量などのガス運搬コストを無塗装状態と比較して10%以上低減させる効果が確認されているという。現在、グローバルベースでのパイプラインの建造は活発な状況が続いていることから、関西ペイントでは同技術を取得することで、パイプラインの内面塗装での事業展開を本格的に開始し、21年度に売上高約18億円、営業利益約4億円を目指すという。

■横河電機 <6841>  1,304円  +38 円 (+3.0%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で横河電機 <6841> の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価を1450円→1490円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、保守・メンテナンスや機器交換など短納期案件の受注増加で収益が想定以上に改善傾向にあると報告。堅調な業績は既に織り込み済みで、さらなる株価上昇には新規大型プロジェクト主体での受注回復が必要であると指摘している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を303億円→322億円(会社計画は360億円)、18年3月期は357億円→379億円にそれぞれ上方修正した。

■栄研化学 <4549>  2,590円  +69 円 (+2.7%)  本日終値
 栄研化学<4549>が3連騰で年初来高値。23日の取引終了後、独ヒューマン・ゲゼルシャフト社と、LAMP法による結核遺伝子検査薬・測定装置およびマラリア遺伝子検査薬・測定装置の海外市場(中国、韓国、台湾、タイは除く)における販売契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。栄研化学は、FIND(革新的で新しい検査法を開発するために設立された非営利目的の基金、本部ジュネーブ)と共同でLAMP法を利用した簡易・迅速な結核の遺伝子診断法の開発を進め、日本では11年に発売している。一方、LAMP法によるマラリア検出試薬は、4種類のマラリア原虫および熱帯熱マラリア原虫単独を約1時間で高感度に検出できる特徴がある。今回のヒューマン社との販売契約により、これら試薬の世界的な普及を進め、世界の結核およびマラリア対策に貢献するのが狙い。なお、同件の業績への影響は既に計上しており、17年3月期業績予想に変更はないという。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均