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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日電硝、ソフトバンク、浜ゴム

日電硝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電気硝子 <5214>  480円  +12 円 (+2.6%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が反発。午後1時ごろ、以前から進めていた超薄板ガラスに微細な黒色銅配線のパターンを形成した静電容量型タッチパネル用センサーシートを開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同センサーシートは、優れた視認性や電気特性による操作性の向上、大型タッチパネルへの対応、高耐久性(耐熱、耐候、長寿命)、さらに曲面への対応などが特徴。薄型で曲面への対応も可能なガラス基板と銅配線の組み合わせは、世界初で、同社ではきょうから開催される「台湾タッチパネル&光学フィルム展2016」に参考出展するという。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,593円  +158 円 (+2.5%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反発。前週17日に自社株買いの終了を発表、これを受けて18日に5%近い下落をみせたが、時価はその急落前の水準を取り戻しつつある。購入枠を倍増させた日銀のETF買いが下値を支えるとの思惑があるほか、子会社のSBチャイナ・ホールディングスから2兆3700億円強の配当を吸収し、英アームHD買収の原資として充当が見込まれることも買い安心感を与えた。直近ではSMBC日興証券が通信セクターの業種格付けを「強気」とし、トップ推奨としてソフトバンクを挙げ、目標株価を8100円から8400円に引き上げていることも人気を助長している。また、同日付でJPモルガン証券の目標株価引き上げの動きも観測されている。

■横浜ゴム <5101>  1,592円  +38 円 (+2.5%)  本日終値
 横浜ゴム<5101>がこの日、日産自動車<7201>がきょう発売した新型「セレナ」の装着用(OE)タイヤとして「BluEarth E52(ブルーアース・イーゴーニー)」の納入を開始したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「BluEarth E52」は「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした同社のグローバルタイヤブランド「BluEarth」の基盤設計や材料技術を採用。低燃費性能を高めながら安全性能と快適性能を両立させたのが特徴としている。

■住友金属鉱山 <5713>  1,336円  +32 円 (+2.5%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が反発、23日付でみずほ証券が投資判断「買い」継続、目標株価を1450円から1700円に引き上げた。ニッケル価格の上昇は、同社のような電気ニッケル生産者(中間物が原料)には恩恵になるとし、円高圧力がありながらもニッケル価格上昇により、新中計期間最終年度(19年3月期)末までに、引き続き1000億円程度の追加投資余力(財務の柔軟性)を確保すると指摘。17年3月期を通期連結営業利益で会社側と同様の460億円(前期597億2000万円)から490億円へ、18年3月期を640億円から740億円へ引き上げている。

■テンプホールディングス <2181>  1,716円  +40 円 (+2.4%)  本日終値
 SMBC日興証券が23日付でテンプホールディングス <2181> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を2400円→2600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、第1四半期(4-6月)決算で派遣と人材紹介が想定以上に好調だったことを評価。決算発表と同時に通期計画を上方修正したが、早ければ上期決算発表時に再度上方修正される可能性があるとみている。また、中期的な業績についても「事業規模拡大」と「収益力向上」による成長が着実に進展していると報告した。

■東京エレクトロン <8035>  9,199円  +201 円 (+2.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>、日立国際電気<6756>など半導体製造装置関連株が軒並み高。足もと為替相場が円安基調にあることや、半導体需要の回復を視野に入れた買いが優勢となっている。米アプライドマテリアルズが前週発表した5~7月期決算が市場予想を上回る1株利益が評価されたが、これは半導体製造装置株の見直し機運にもつながっている。直近は、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が発表した7月の北米半導体製造装置BBレシオが1.05倍と4カ月ぶりに前月比で上昇したことが伝わっており、これも物色人気を後押ししている。

■ソニー <6758>  3,373円  +71 円 (+2.2%)  本日終値
 ソニー<6758>が反発。同社はこの日、傘下のソニー・ミュージックエンタテインメントが世界最大級の360度パノラマ映像などのVR配信プラットフォーム「Littlstar(リトルスター)」を提供する米Little Star Media(リトルスターメディア)と、日本およびアジアのVR市場拡大を目指し、業務提携を実施したことを発表した。今回の業務提携により、リトルスターメディアが「リトルスター」の技術およびサービスプラットフォームを提供し、ソニー・ミュージックがコンテンツマネジメントを担当。両社は共同で日本版VR配信プラットフォーム「リトルスタージャパン」を立ち上げ、まずは9月に、スマートフォン用日本版アプリの提供を開始し、その後順次、パソコンやプレイステーションVRなど各種デバイスにサービスを拡大。また、より身近なVR体験を可能にするVRコンテンツの開拓・提供を促進していくほか、今後もさまざまな事業開発を行っていく。

■トヨタ自動車 <7203>  6,120円  +123 円 (+2.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が軒並み上昇、業種別騰落率でも値上がり首位を競う状況。1ドル=100円割れでにわかに高まった円高警戒感も足もとは100円台前半のもみ合いと円高進行が一服しており、売り方の買い戻しを誘っている。もっとも、市場では「日銀のETF買い増額発表以降、自動車セクターに限らず円高デメリット業種は円高でも売られていない。ここにきて海外投資家のポートフォリオのリバランスの動きも観測され、目先の自動車株の強さに反映されている」(準大手証券ストラテジスト)との指摘も出ていた。

■東海東京 <8616>  464円  +5 円 (+1.1%)  本日終値
 東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>が反発。23日の取引終了後、連結子会社宇都宮証券(保有割合91.94%)の株式の一部を栃木銀行<8550>に譲渡し、合弁会社化すると発表しており、譲渡益の発生を期待した買いが入っている。栃木銀行の営業地域における豊富なネットワークと、東海東京グループが培ってきたノウハウ・機能を最大限活用することで、さらなる顧客基盤の拡充を図り、これまで以上に地域に親しまれ、頼りにされる証券会社を目指すのが狙い。なお、合弁会社化実施後における宇都宮証券に対する議決権比率は、栃木銀行60%、東海東京40%となる予定だが、最終的には今後両社で協議を行うとしている。

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