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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~祝日控えるも売り惜しみしやすい

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:祝日控えるも売り惜しみしやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き930万株の買い越し
■前場の注目材料:日本企業の海外売上高比率が過去最高


■祝日控えるも売り惜しみしやすい

10日の日本株市場は、昨日同様に、底堅さか意識されるものの、こう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場では、6月卸売在庫が予想を上振れ緩やかに上昇したものの、原油相場の下落を受けて上値の重い展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の16680円だった。円相場は1ドル101円90銭辺りでの推移と、前日からはやや円高に振れていることもあり、利食い先行の展開になりそうだ。

また、決算がピークを迎えているなか、祝日を挟むこともあって参加者は限られているとみられる。薄商いの中をインデックスに絡んだ売買に影響を受けやすい需給状況が続きそうである。とはいえ、日銀のETF買い入れへの思惑が根強い中では下は売り込めないであろう。

また、日経平均は昨日の上昇でMACDなどテクニカルシグナルが陽転している。価格帯別出来高の商いが積み上がっている16600-16800円のレンジを捉えてきており、レンジ上限に接近。強弱感が対立しやすいところではあるが、日銀のETF買い入れへの思惑から利益確定の向きも、いったんは売り惜しみしやすいであろう。

物色は決算を手掛かりとした日替わり物色のほか、ポケモノミクス、フィンテックなどの関連銘柄に関心が向かいやすいとみられる。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き930万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り600万株、買い1530万株、差し引き930万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


8月01日(月):580万株の買い越し
8月02日(火):230万株の買い越し
8月03日(水):400万株の買い越し
8月04日(木):140万株の売り越し
8月05日(金): 30万株の買い越し
8月08日(月):180万株の買い越し
8月09日(火):950万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18533.05、+3.76)
・NY原油(42.77、-0.25)
・大手銀行 「フィンテック」手がける企業を支援の動き
・日本企業の海外売上高比率が過去最高
・工作機械受注12カ月連続減
・TOHOシネマズ全館、ポケストップに


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 6月機械受注(前月比予想:+3.2%、5月:-1.4%)
・08:50 7月企業物価指数(前年比予想:-4.0%、6月:-4.2%)

<海外>
・12:05 スティーブンス豪準備銀行総裁講演

《NO》

 提供:フィスコ

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