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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~任天堂からソフトバンクグへ関心移るか

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:任天堂からソフトバンクグへ関心移るか
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の売り越し
■前場の注目材料:センサー情報を活用で22社連携、IoTサービス開発



■任天堂からソフトバンクグへ関心移るか

26日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場では、今週発表される主要企業の決算のほか、連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合の内容を見極めたいとの思惑から、利益確定の売りが先行。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の16560円だった。この流れを受けて、利食い優勢の展開となろう。

なお、米スプリントが27%超の上昇となっている。4-6月期の決算を発表しており、契約者数の伸びが市場予想を上回ったことが好感されたようである。この流れを受けて、ソフトバンクグ<9984>のリバウンドが意識されよう。前日にはガンホー株の売却に伴う損失計上が嫌気されて3%超の下落となっていた。指数インパクトが大きいこともあり、下支えとして期待される。

また、ファーストリテ<9983>もADRで小じっかりに推移しており、こちらも日経平均の支えとなるなか、底堅さが意識されそうである。日経平均は5日線レベルに上値を抑えられているが、一方で一目均衡表の雲上限が支持線として意識される格好でのこう着といったところか。

任天堂<7974>については、ADRで引き続き弱い動きをみせている。日経平均採用ではないものの、昨日のストップ安による心理的な影響は大きかったとみられる。関連銘柄への換金売りなどの需給懸念も高まりやすく、底打ちを見極めたいほか、ソフトバンクグ等へ関心が向かう展開となるかが注目される。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り620万株、買い450万株、差し引き170万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


7月19日(火):620万株の買い越し
7月20日(水):600万株の買い越し
7月21日(木):40万株の買い越し
7月22日(金):490万株の買い越し
7月25日(月):410万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18493.06、-77.79)・NY原油(43.13、-1.06)
・米マイクロンテクノロジー上昇、買収防衛策を材料視
・米スプリントが大幅高、ソフトバンクADRで堅調
・センサー情報を活用で22社連携、IoTサービス開発
・6月の外食売上高2.0%増
・任天堂<7974>ストップ安、ポケモノミクス失速



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・米連邦公開市場委員会(FOMC)(27日まで)

《WA》

 提供:フィスコ

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