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【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ 双日

双日 <日足> 「株探」多機能チャートより

●双日 <2768>  【目標株価】290円(27日終値245円)

「インフラ輸出拡大の国策追い風」

 双日の230円近辺のもみ合いは積極的に拾っていきたい。ニチメンと日商岩井の統合でできた総合商社で発電や交通関係などインフラ関連が好調。世界的に増産ニーズが高まっている航空機も収益を牽引する。

 注目は安倍政権が成長戦略の一環としてインフラ輸出に非常に前向きなことだ。日本企業の競争力強化に向け規制を見直し、対象国の円借款手続きの簡素化や資金供給枠の大幅拡充などで大型プロジェクト受注を官民挙げて支援する構え。同社にも大きな追い風環境がもたらされることになりそうだ。

 株主還元への取り組みが問われる相場にあって、同社は14年3月期以降、毎期増配を続けていることもポイント。16年3月期は2円増配の8円を実施、配当利回りは3.3%前後と高い。また、PER7倍台は商社という業態を考慮しても割安であり、さらにPBRは0.6倍未満と水準訂正余地が大きい。

●サンワテクノス <8137>  【目標株価】1000円(27日終値749円)

「電子化進む自動車業界向けが今期業績を牽引」

 サンワテクノスは電子部品主体の専門商社。17年3月期の連結業績は、売上高1145億円(前期比8.3%増)、経常利益27億円(同2.1%増)を見込んでいる。スマートフォン関連の受注が伸び悩んでいるものの、電子化が進む自動車関連業界向けは堅調に推移するとみている。

 また、新たに策定した中期経営計画では経営目標として、19年3月期の売上高を1370億円、経常利益を45億円に設定。電機・電子・機械のコアビジネスをさらに強化することに加え、ICT(情報通信技術)の活用によるIoTビジネスの構築などを掲げている。

 株価は2月12日につけた年初来安値630円を底に下値を切り上げる展開で、足もとでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが実現。予想PER6倍近辺、PBR0.5倍近辺と指標面での割安感も強く、一段の戻りが期待できそうだ。


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