市場ニュース

戻る
 

【市況】来週の株式相場見通し=政策期待が下支えし値固め、市場エネルギー不足には懸念も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(23~27日)の東京株式市場は、週後半に開催される伊勢志摩サミットに関連して取りざたされる政策を注視しながら、値固め後に緩やかな上昇を目指す展開となりそうだ。外国為替市場での円相場が足もとの1ドル=110円水準で推移することになれば、全体相場が大きく崩れる可能性は限定的といえそうだ。日経平均株価の想定レンジは、1万6300~1万7000円とする。

 市場関係者からは「東証1部の売買代金が、活況のフシ目とされる2兆円を連日下回っているものの、20日の日経平均株価は終値で、25日移動平均線(1万6705円=20日)を超えてきた。ただ、ここからもう一段上昇するには、具体的な経済政策の浮上や、外国為替市場でのさらなる円安・ドル高進行などのプラス材料が必要となりそうだ」との見方が出ていた。

 日程面では、4月の貿易統計(23日)、気象庁3カ月予報(25日)、4月の企業向けサービス価格指数(26日)、伊勢志摩サミット(26~27日)、4月の消費者物価指数(27日)に注目。海外では、ユーロ圏財務相会合、米4月の新築住宅販売件数(24日)、英1~3月期のGDP改定値、米4月の耐久財受注(26日)、米1~3月期のGDP改訂値(27日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均