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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Vテク、レンゴー、アウトソシン、竹内製作所

Vテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■DTS <9682>  2,263円  +215 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 DTS<9682>が急反発。大和証券が同社に関するリポートをリリース。同証券の営業利益予想は変更していないが、メガバンク一行の案件収束や、事業部門売却等大型の受注減要因があるものの、受注残高は拡大を維持し、前期は基調の強さを見せつけたと指摘。今期は第1四半期から会社側の減収営業減益計画を覆す増収増益もあり得るとみて、投資判断は「1」(買い)を継続。目標株価は2680円から2980円へ引き上げている。新しい目標株価は前日終値2048円と比べ45.5%高い水準にあり、買い手掛かり材料視されているようだ。

■ブイ・テクノロジー <7717>  7,680円  +690 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ブイ・テクノロジー<7717>が大幅高で4連騰、ここ機関投資家とみられる大口の買いも交え商い活況のなか値動きを一変、時価は2011年4月以来5年ぶりの高値圏に歩を進めている。5月10日の好決算発表(17年3月期最終92%増益予想)を境に物色資金の流入が加速、前日には海外大手フラットパネルディスプレーメーカーから検査装置を約60億円で受注したことを発表、人気に輪をかけた格好となった。中国では国策として半導体、液晶事業の育成に傾注しており、現地パネルメーカーをはじめ製造装置への積極的な設備投資需要が顕在化している。「同社はその恩恵を大きく受けている」(市場関係者)といい、これがここにきての急激な買い攻勢に反映されているようだ。

■イオンファンタジー <4343>  2,621円  +189 円 (+7.8%)  本日終値
 18日、イオンファンタジー <4343> が月次業績を発表。4月の既存店売上高は前年同月比1.4%増と8ヵ月連続で前年比プラスだったことが買い材料視された。遊戯機械売上が前年同月比で8.2%増えた。特にプライズ部門は大型景品・お菓子景品を中心に伸び、同20.2%増と好調を維持。なお、全店ベースの売上高は同28.5%増の40.8億円に拡大した。

■レンゴー <3941>  647円  +45 円 (+7.5%)  本日終値
 レンゴー<3941>が急反発。国内大手証券では、17年3月期は段ボールの販売数量拡大、エネルギーや古紙価格の下落、不採算の洋紙事業からの撤退などにより利益拡大が続くと予想。17年3月期の会社計画は強気も、既にシェア回復が進展しているため達成可能とみて、レーティング「バイ」を継続。目標株価を680円から740円に引き上げている。

■アウトソーシング <2427>  4,360円  +300 円 (+7.4%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が大幅高で連日の上場来高値更新。製造業向け人材サービス関連企業の業績は総じて好調で、株価も強い動きをみせるものが多いが、そのなかでも同社株の強さは目を見張る。期間工を受け入れ生産サイクルに合わせ機動的に派遣するPEOが好調で収益に貢献、16年12月期営業利益は前期比73%増の54億円と高変化を見込む。しかも、「新規連結子会社の業績寄与を織り込まない予想数字でさらに上振れする可能性が高い」(国内中堅証券)とみられており、投機資金の攻勢が加速している。

■東祥 <8920>  4,230円  +290 円 (+7.4%)  本日終値
 東祥<8920>が急伸。ドイツ証券が18日付のリポートで、投資評価「バイ」を継続しつつ目標株価を3900円から5500円へ引き上げたことが好感されている。スポーツクラブ事業を中心に積極的な出店が見込まれるほか、既存店の収益力が期待できると評価。また、同社では中期経営計画最終年度の18年3月期末にスポーツクラブ81店(16年3月期末比15店舗増)、ホテル19店(同8店増)、賃貸マンション68棟(同17棟増)を計画しており、中長期的な成長余地があるとしている。これを受けて、同証券は17年3月期営業利益予想を63億5000万円から65億7100万円(会社計画57億6000万円)と上方修正した。

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,180円  +67 円 (+6.0%)  本日終値
 サンフロンティア不動産<8934>が年初来高値更新。首都圏の不動産市況回復が顕著となるなか、都心を中心に中古不動産のリフォーム販売など流動化ビジネスが軌道に乗っている。前日発表された1~3月GDP速報値は前期比年率1.7%増と市場の想定を上回る好調だったが、「うるう年の影響が1%強あり実質的な成長幅は小幅にとどまる。内容をみても先行き不透明感が意識され、6月の金融政策決定会合での追加緩和ニーズが後退しているとは思えない」(国内準大手証券)との指摘が出ている。ビル再生事業を手掛ける同社は金融緩和に伴い、調達金利コストの低下や有利子負債負担の軽減などが期待され、収益環境に改めて追い風が意識される。

■竹内製作所 <6432>  1,782円  +80 円 (+4.7%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が4連騰。小型建機メーカーで欧米を中心に売上高の98%を海外で占めており、為替による収益への影響が大きい。米国では4月のFOMC議事要旨を受けて6月利上げの可能性がにわかに高まり、これを受けて外国為替市場では足もと1ドル=110円台前半に円安が進行、同社にとって円安メリットが意識される環境となった。同社の17年2月期通期想定為替レートは1ドル=107円と厳しめにみており、実勢とのカイ離から増額期待が浮上しそうだ。なお、対ユーロでは1ドル=123円で設定している。

■テンプホールディングス <2181>  1,637円  +61 円 (+3.9%)  本日終値
 テンプホールディングス<2181>が買われたほか、エン・ジャパン<4849>、パソナグループ<2168>、アウトソーシング<2427>、夢テクノロジー<2458>など人材派遣会社に買いが集まった。政府が18日にまとめた「骨太の方針」の素案と「ニッポン一億総活躍プラン」では就業人口を増やすための方針が盛り込まれ、求人需要に対応した人材ビジネスを手掛ける企業に商機が巡るとの思惑が物色資金を引き寄せている。

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