【市況】2日の米国市場ダイジェスト:ダウは117ドル高、軟調な経済指標も買い戻しが広がる
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは117ドル高、軟調な経済指標も買い戻しが広がる
NYダウ ナスダック
終値 :17891.16 終値 :4817.59
前日比:+117.52 前日比:+42.24
始値 :17783.78 始値 :4786.55
高値 :17912.35 高値 :4821.57
安値 :17773.71 安値 :4768.28
2日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は117.52ドル高の17891.16、ナスダックは42.24ポイント高の4817.59で取引を終了した。朝方は前週の下落を受けた買い戻しが広がった。4月ISM製造業景況指数や3月建設支出が予想を下振れ、やや上げ幅を縮小する展開となったが、本日は英国や中国市場が休場で動意材料が少なく、概ね堅調推移となった。セクター別では、小売や消費者・サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や自動車・自動車部品が下落した。
ネット小売のアマゾン(AMZN)は著名投資家のウォーレン・バフェット氏が同社の短期間での業績拡大を称讃したことで上昇。百貨店のJCペニー(JCP)は経済紙「バロンズ」に株価の大幅上昇を指摘する記事が掲載され、堅調推移。一方で、石油サービスのハリバートン(HAL)は同業ベーカー・ヒューズの買収を断念し、下落。携帯端末のアップル(AAPL)は調査会社IDCが1-3月期のタブレット世界出荷台数が減少したことを明らかにしたことで売られた。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)はウォーレン・バフェット氏が同社のビジネスモデルを批判したことが嫌気され、下落している。
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■NY為替:ドル・円は106円41銭、低調な米製造業指標で追加利上げ先送り観測強まる
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円82銭へ上昇後、106円37銭へ反落し、106円41銭で引けた。予想を下回った米国の4月ISM製造業景況指数や3月建設支出を受けて、米国の追加利上げ先送り観測が強まり、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1469ドルから1.1536ドルへ上昇し1.1534ドルで引けた。ユーロ圏の4月製造業PMI改定値が予想外に上方修正され、2カ月連続で改善したことを好感したユーロの買い戻しが強まった。ユーロ・円は、122円35銭から122円93銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4696ドルまで上昇後、1.4646ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9591フランから、0.9535フランへ下落した。
■NY原油:続落で44.78ドル、世界的な供給過剰感からの売り優勢に
NY原油は続落(NYMEX原油6月限終値:44.78↓1.14)。46.15ドルを高値として、44.54ドルまで下落した。イラクの4月の原油輸出量が過去最高水準近くだったことが判明したほか、ロシアの輸出も拡大したとみられ、世界的な供給過剰感による原油の売りが優勢になった。
また、米エネルギー情報会社のジェンスケープのデータから、4月29日までの週で原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が80万バレル強増加、との見方も売り材料になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.77ドル +0.21ドル(+1.44%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.26ドル +0.19ドル(+0.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)166.19ドル +2.08ドル(+1.27%)
インテル(INTC) 30.61ドル +0.33ドル(+1.09%)
アップル(AAPL) 93.64ドル -0.10ドル(-0.11%)
アルファベット(GOOG) 714.41ドル +6.53ドル(+0.92%)
フェイスブック(FB) 118.57ドル +0.99ドル(+0.84%)
キャタピラー(CAT) 77.83ドル +0.11ドル(+0.14%)
アルコア(AA) 10.96ドル -0.21ドル(-1.88%)
ウォルマート(WMT) 67.54ドル +0.67ドル(+1.00%)
スプリント(S) 3.50ドル +0.06ドル(+2.04%)
《NO》
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