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【市況】【↓】日経平均 大引け| 518円安で一時1万6000円割れ、円高加速で売り膨らむ (5月2日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16357.10
高値  16357.10(09:00)
安値  15975.47(09:11)
大引け 16147.38(前日比 -518.67 、 -3.11% )

売買高  24億9517万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6239億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅に5日続落、一時1万6000円台割れ
 2.円高加速で主力株総崩れ、全33業種が下落
 3.下値では買い戻しが入り下げ渋る
 4.ドル円相場が106円台前半に円高加速
 5.中小型株の一角にはテーマ買い継続


■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウ平均は57ドル安と続落した。不調な経済指標や企業決算が嫌気された。

 週明けの東京市場では、為替の円高加速を受けて大きく売りが膨らみ、日経平均株価は518円安と大幅に5日続落となった。5日間の下げ幅は1400円を超えた。ただ、寄り後早々に1万6000円台を割り込んだ後は下げ渋る動きをみせた。

 2日の東京市場は、前週の日銀“ゼロ回答”を受けた波乱安の余韻冷めやらぬなか、大きく下値を模索する動きが続いた。外国為替市場で円が一段と買い進まれ、約1年半ぶりに1ドル=106円台前半までドル安・円高が進行、これが自動車や電機セクターなど主力輸出株中心に広範囲に投げ売りを誘発した。日経平均は寄り後早々に1万6000円大台を割り込む場面があった。ただその後は、為替が取引時間中にやや円安含みに推移したこともあって、株式市場でもそれに歩調を合わせるかたちで売り方のショートカバーが入り、日経平均は下げ渋った。決算発表を受け、明暗を分ける銘柄が相次いだ。また、バイオなど中小型のテーマ株物色の動きは継続している。

 個別では、売買代金トップのトヨタ自動車<7203>が円高を嫌気して大幅続落、ソフトバンクグループ<9984>も軟調だった。前週の日銀の緩和見送りを嫌気材料に三井不動産<8801>など不動産株や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など銀行株も下値模索を続けている。トプコン<7732>はストップ安、日本電気硝子<5214>も値幅制限いっぱいまで下落した。
 半面、日東電工<6988>が商いを伴い大幅高で異彩を放ち、キリンホールディングス<2503>、スタートトゥデイ<3092>なども値を飛ばした。ネクシィーズグループ<4346>も活況裏に大幅続伸。エス・エム・エス<2175>も物色人気を集めた。

 日経平均への寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、キリンHD <2503> 、コナミ <9766> 、NTTドコモ <9437> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。うち21円は日東電1銘柄によるもの。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、デンソー <6902> 。押し下げ効果は約122円。うち49円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)食料品、(4)鉄鋼、(5)石油石炭製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)ガラス土石製品、(3)電気機器、(4)輸送用機器、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△関電工 <1942>
 今期経常は21%増益・2円増配。
△日比谷設 <1982>
 前期経常を91%上方修正。
△エスエムエス <2175>
 今期経常は20%増で13期連続最高益更新。
△スタートトゥ <3092>
 今期経常は24%増で14期連続最高益・13円増配。
△ユニゾHD <3258>
 今期経常は21%増で5期連続最高益更新。
△ファインデ <3649>
 1-3月期(1Q)経常は5.9倍増益。
△アートSHD <3663> [東証2]
 1-3月期(1Q)経常は4.7倍増益。
△ニフティ <3828> [東証2]
 富士通が1株1495円でTOBを実施。
△オンコリス <4588> [東証M]
 1-3月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。
△MTI <9438>
 上期経常は一転20%増益。


▲アウン <2459> [東証M]
 東証が信用規制。
▲村田製 <6981>
 今期税引き前は14%減益。
▲タカタ <7312>
 「エアバッグのリコール、数千万台追加」と報道。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ファインデ <3649> 、(2)ステラケミ <4109> 、(3)ネクシィーズ <4346> 、(4)遠藤照明 <6932> 、(5)東京エネシス <1945> 、(6)ホクシン <7897> 、(7)オプトHD <2389> 、(8)日東電 <6988> 、(9)九電工 <1959> 、(10)エスエムエス <2175> 。

 値下がり率上位10傑は(1)トプコン <7732> 、(2)日電硝 <5214> 、(3)フォスター <6794> 、(4)リコー <7752> 、(5)ショーワ <7274> 、(6)FPG <7148> 、(7)コーセー <4922> 、(8)トーエネク <1946> 、(9)村田製 <6981> 、(10)レーザーテク <6920> 。


【大引け】

 日経平均は前日比518.67円(3.11%)安の1万6147.38円。TOPIXは前日比40.59(3.03%)安の1299.96。出来高は概算で24億9517万株。値上がり銘柄数は168、値下がり銘柄数は1758となった。日経ジャスダック平均は2449.00円(9.20円安)。

[2016年5月2日]

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