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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JVCケンウ、広島銀、トヨタ、オークマ

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■JVCケンウッド <6632>  294円  +6 円 (+2.1%)  本日終値
 22日、JVCケンウッド <6632> が16年3月期の連結最終利益を従来予想の15億円→32億円に2.1倍上方修正。減益率が67.8%減→31.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。。米子会社における繰延税金資産の計上に伴い、税金費用が23億円減少したことが最終利益を押し上げた。一方、前橋事業所の不動産にかかる減損処理10億円を特別損失を計上した。

■広島銀行 <8379>  450円  +9 円 (+2.0%)  本日終値
 広島銀行<8379>が3日続伸。野村証券はリポートで、同行の有価証券運用は、円債でデュレーションの短期化が進んできたと紹介。今後の運用方針については、他行同様短期国債からREITや外債、地方債などへシフトすると考えられることに加え、同行の強みである事業性評価融資へのさらなる注力により、貸出金残高の伸び率は一層高くなると考えられると指摘。今後の注目点として、事業性評価融資の強みを生かし、預貸収支が他行比健闘している現状を維持できるかが挙げられると解説している。レーティングは「ニュートラル」を継続。目標株価は650円から460円へ引き下げている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,992円  +73 円 (+1.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>が3日続伸。外国為替市場で円安が進行し、海外で一時1ドル=112円台をうかがう動きとなったことから、為替感応度の高い自動車セクターには輸出採算悪化懸念の後退から買いを呼び込んでいる。もっとも熊本地震の影響が生産面で憂慮され、看板方式をとるトヨタの場合、合計8万台強の完成車生産に影響が出ていると伝えられるなど、ネガティブ材料も内包。決算発表を控え、17年3月期の業績予想に対する警戒感から自動車株の上値を買う動きにも慎重さがみられる。

■オークマ <6103>  928円  +7 円 (+0.8%)  本日終値
 オークマ<6103>が続伸。ゴールドマン・サックス証券では、工作機械各社を取り巻く事業環境が悪化しているなか、同社の受注動向は国内を中心に相対的に健闘している印象が強いと指摘。中国の工作機械受注見通しも従来比で上向くと予想し、6月にはものづくり補助金の採択がなされ、7~9月頃に同補助金による受注底上げ効果も期待できると解説。レーティングを「売り」から「中立」へ、目標株価を740円から800円に引き上げている。

■デンソー <6902>  4,593円  +31 円 (+0.7%)  本日終値
 デンソー<6902>が3日続伸。同社はこの日、安全分野の技術開発を強化するため、先進安全に関わる画像認識技術を開発する新会社「デンソーADASエンジニアリングサービス」をドイツに設立することを発表した。これにより、今後は、新会社と連携して画像認識を用いたセンシング技術の開発を強化し、自動運転・高度運転支援に活用していく方針。これに伴い、フィコサ・インターナショナル社(スペイン・バルセロナ)との合弁会社であるアダセンス社への出資を解消し、新会社へ経営資源を集中させる。

■住友化学 <4005>  532円  +3 円 (+0.6%)  本日終値
 住友化学<4005>が小幅に続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、17年3月期以降の為替レート前提を115円/ドル→110円/ドルへと変更すること等から業績予想を下方修正するとのリポートをリリース。営業利益の為替感応度は1円/ドルで20億円/年と化学セクター内で相対的に高い方であり、円高は大きな収益圧迫要因となろうと指摘。また、パネルだけでなく偏光フィルムも近い将来に供給過剰状態に陥る懸念が高まってきたと解説している。レーティングは「オーバーウエイト」を継続。目標株価は910円から840円へ引き下げている。

■高島屋 <8233>  851円  +4 円 (+0.5%)  本日終値
 高島屋<8233>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、外部環境が悪化するなかでコストを増加させるスタンスを変更しておらず、投資も増加させるなど事業リスクが高まっていると指摘。国内では新宿店と大阪店のインバウンド売上高の持続性、海外ではホーチミン高島屋の立ち上がりに注目し、増えた投資予算(5年で3300億円)の使途も注目点になると解説。配当は12円継続、自社株買いは予定していないため、「株主還元では見るべきものは無い」として、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価を1110円から990円に引き下げている。

■豊田通商 <8015>  2,733円  +9 円 (+0.3%)  本日終値
 豊田通商<8015>が小動き。TIWでは、16年3月期業績見通しの下方修正(各投資案件の事業価値を更に保守的に見直し)により資源関連のエクスポジャーが一段と減少することで、資源価格下落に伴う直接的なリスクが限定的になると指摘。アク抜け感により株価の下値は限定的になるとみているものの、トヨタ自動車<7203>のタイ自動車生産に依然不透明感が残ることや資源国での自動車小売への懸念が残ることが株価の重石になると解説。レーティング「2」を継続している。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,297円  +4 円 (+0.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が小幅ながら5営業日続伸し、年初来高値を更新。ただ、一時はマイナス圏に沈む場面があった。SMBC日興証券はリポートで、スプリントは今後1年が正念場であり、ネットワーク改善や販促強化による契約純増と、コスト削減による増益傾向を維持した上で、2016年12月から始まる一連の社債償還を乗り切れるかが論点であると指摘。スプリントの事業と財務の改善には時間を要するが、ネットワークの改善を進め、通信サービスの増収転換と、フリーキャッシュフロー黒字化による有利子負債削減の道筋が見えるなら、市場価値向上や新たな買い手が現れる可能性があると解説している。投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価は7000円から8000円へ引き上げている。

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