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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソニー、イオン、島精機、グンゼ

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソニー <6758>  3,017円  -53 円 (-1.7%)  本日終値
 21日に16年3月期の営業利益見通しを下方修正したソニー<6758>が反落。ソニーが16年3月期の営業利益を従来予想の3200億円から2900億円へ300億円引き下げたことがネガティブ材料視されている。銀行系大手証券のアナリストリポートでは「ネガティブだが一過性要因」と解説、別の国内証券では「サプライズは無く、強気スタンスを継続」とリポートを発行している。市場関係者の間で話題となったのは、有名な米国籍投資ファンドのキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが、ソニー株式を6513万1000株も取得していることがわかった。4月22日提出された5%ルール大量保有報告書では、キャピタル・リサーチ社が一気に発行済み株数の5.16%を取得したことが判明した。

■イオン <8267>  1,662円  -22 円 (-1.3%)  本日終値
 イオン<8267>が反落。21日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ニュートラル」継続、目標株価を1450円から1370円に引き下げた。上場子会社に対する依存度が高まっており、GMSや小型スーパーが核となる完全子会社群は低収益または営業赤字の状況が続いているとし、イオンリテールの既存店舗改装による建て直し、ダイエーやピーコックのリストラ、まいばすけっとの収益化などが低い水準に留まる当期利益の改善に必須となると指摘。今17年2月期は通期連結営業利益で会社側計画の1900億円(前期1769億7700万円)に対して従来予想の1996億円から1893億円へ、来期予想を2161億円から1985億円へ引き下げている。

■島精機製作所 <6222>  1,880円  -22 円 (-1.2%)  本日終値
 21日、島精機製作所 <6222> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の75億円→45億円に40.0%下方修正し、減益率が11.5%減→46.9%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。主力のコンピュータ横編機は昨年11月の展示会出品後に販売を大きく伸ばしたが、期初計画には届かなかった。販管費が想定を上回ったうえ、為替差損19億円が発生したことも利益を圧迫した。

■グンゼ <3002>  321円  -3 円 (-0.9%)  本日終値
 グンゼ<3002>が反落。同社は昨日引け後、16年3月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高は従来予想の1400億円から1383億円(前の期比2.0%減)に、当期純損益は同3億円の黒字から12億円の赤字(前の期は32億1500万円の黒字)に引き下げている。会社側では、4月12日に公表したデリバティブ評価損の計上などにより前回予想を下回る見込みになったと発表している。

■小林製薬 <4967>  9,120円  -40 円 (-0.4%)  本日終値
 小林製薬<4967>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、同社の16年3月期営業利益計画の下方修正はネガティブな印象と紹介。16年12月期は9カ月の変則決算となり、国内では、1―3月よりインバウンド需要は落ち着いており、16年12月期の国内店販は前年比実質2%増を同証券では想定する一方、配当還元については、増配基調を維持し、前年比2円増配の1株当たり96円を予想している。ただ、変則決算であるため、ガイダンスに対する反応はニュートラルとなろうと解説している。同証券は、同社の中期的成長持続には、「熱さまシート」など主力商品の国内と海外での量的成長がドライバーと指摘。レーティングは「ニュートラル」を継続、目標株価は1万円から9700円へ引き下げている。

■JR東日本 <9020>  10,325円  -5 円 (-0.1%)  本日終値
 野村証券の運輸セクターのリポートでは、鉄道と物流は景況感鈍化のなか、新幹線の利用や燃料安の影響が注目材料と指摘。海運は事業環境改善を探りたいとして、空運は業績の好調さが株価に反映されるのは4~6月期決算発表時と解説。サブセクターの投資順位は、空運>鉄道>物流>海運を継続。注目銘柄として、JR東日本<9020>、JR東海<9022>、京成電鉄<9009>、セイノーホールディングス<9076>、トランコム<9058>、ANAホールディングス<9202>、JAL<9201>、日本通運<9062>を紹介している。

■Sシャワー <4838>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 21日、スペースシャワーネットワーク <4838> [JQ] が16年3月期の連結経常利益を従来予想の5000万円→1億3600万円(前の期は2億3100万円)に2.7倍上方修正し、減益率が78.4%減→41.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。インフィニアの買収効果や大型ライブ映像制作の受注に加え、自社所属新人アーティストのCD販売や配信ダウンロードが想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。

■DNAチップ研究所 <2397>  681円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 DNAチップ研究所<2397>がストップ高。同社はDNAチップの開発や遺伝子受託解析サービスを手掛けるバイオベンチャーだが、先行投資負担が重く業績は前期まで赤字が続いている。そのなか、21日取引終了後に発表した17年3月期の単独業績予想は、売上高が4億8000万円(前期比68.9%増)、営業損益は100万円の黒字(前期1億7800万円の赤字)、最終損益は収支均衡(同2億300万円の赤字)を計画しており、赤字体質からの脱却する見通しにあることを評価する買いが集中した。診断サービス事業などが売り上げ拡大に寄与する見込みだ。なお、16年3月期単体決算は売上高2億8400万円(前の期比20.5%減)、営業損益1億7800万円の赤字(前の期9900万円の赤字)、最終損益2億300万円の赤字(同1億3500万円の赤字)だった。

■データホライゾン <3628>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 21日、データホライゾン <3628> [東証M]が医薬品・医療機器卸のフォレストホールディングスと業務提携すると発表したことが買い材料視された。九州・沖縄エリアに強い営業基盤を持つフォレストホールディングスとの提携により、同地域で自治体や健康保険組合向けデータヘルス事業の受注拡大を目指す。データヘルス事業は適正受診行動による被保険者の健康増進を図る保険事業。発表を受けて、需要が増加するデータヘルス関連サービスの受注拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 日本フォームサービス <7869>  387円  +80 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 FVC <8462>  1,680円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 アクセルマーク <3624>  2,840円  +500 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 パスポート <7577>  483円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 グランディーズ <3261>  1,046円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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