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【市況】明日の株式相場見通し=短期急騰の反動で一服、中期的には上昇波動復帰の動き

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(15日)の東京株式市場は、きょうまでの3日間で日経平均株価が合計1159円高と、短期間に急上昇をみせていることに加え、週末に伴うポジョン調整の動きも想定されることから利益確定の売りが優勢となり、上昇一服となりそうだ。ただ、14日の東証1部の売買代金は2兆6689億円と膨らんでおり、買いエネルギーの増加が先高期待感を示唆するものとなっている。中期的には、上昇波動に復帰する動きを継続しそうだ。

 市場関係者からは「きょうの大幅上昇で、25日移動平均線(1万6595円=14日)を突破し、さらに今年になって初めて75日移動平均線(1万6844円=同)も一気に抜き去った意義は大きい。今後は急騰後の若干の波乱は想定されるものの、3月14日につけた高値1万7291円の奪回が焦点となってきた」との見方が出ていた。

 14日の東京株式市場は、前日の欧米株高に加え、外国為替市場で1ドル=109円台半ばまで円安・ドル安が進行したことから、各業種の主力株を中心に広範囲く買われ、日経平均株価終値は前日比529円83銭高の1万6911円05銭と急騰し、高値引けとなった。

 日程面では、ゲームサービス事業・ライフサポートサービス事業を手掛けるエディア<3935>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、日ロ外相会談に注目。海外では、中国1~3月期の国内総生産(GDP)、中国3月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、米3月の鉱工業生産・設備稼働率が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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