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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JFE、イオン、新日鉄住金、マツダ

JFE <日足> 「株探」多機能チャートより
■JFE <5411>  1,771.5円  +96.5 円 (+5.8%)  本日終値
 ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>が大幅続伸。クレディ・スイス証券では、OECDが発表した2月のアジア主要5カ国の景気先行指数は、前月比0.087改善、中国は13年8月以来の回復となったことから、一旦転換点を迎えた可能性があると指摘。この景気先行指数は同社相対株価との相関性が高いことから、株価押し上げ材料になる可能性が高いとみて、同社の輸出スプレッドも今後大きく改善する可能性が高いと予想。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1500円から1900円に引き上げている。

■イオン <8267>  1,665円  +84.5 円 (+5.4%)  本日終値
 イオン<8267>が3日続伸。13日の取引終了後に発表した17年2月期の連結業績予想は、売上高8兆4000億円(前期比2.7%増)、営業利益1900億円(同7.4%増)、純利益100億円(同66.4%増)と増収増益を見込んでいることが好感されている。今期は国内ではSM業態27店舗、GMS業態6店舗、DS業態8店舗、その他2店舗の計43店舗を出店するほか、海外ではGMS業態を中心に11店舗を出店する予定。また、子会社を中心とした経営改革に一層取り組むことで業績向上を図るとしている。年間配当は前期比2円増の30円を予定しており、これも好材料視されているようだ。なお、16年2月期連結決算は営業収益8兆1767億3200万円(前の期比15.5%増)、営業利益1769億7700万円(同25.2%増)、純利益60億800万円(同85.7%減)だった。

■高周波熱錬 <5976>  771円  +37 円 (+5.0%)  本日終値
 ネツレン<5976>が3日続伸。同社は13日、直接通電加熱を用いた自動車車体向け鋼板の縞状部分加熱技術を開発したと発表。自動車車体の軽量化に加えて、部品製造コストの大幅削減と新車体構造設計への展開が期待できるとしており、これが買い手掛かりとなっているようだ。

■新日鐵住金 <5401>  2,400.5円  +105 円 (+4.6%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>が大幅続伸。国内大手証券では、足元で海外の鋼材価格が上昇しているため、同社の輸出価格も16年7~9月期にかけて上昇する可能性が高まったと指摘。円高は損益にマイナス作用するも、ドルベースの輸出採算の改善効果が大きいとみて、17年3月期経常利益予想を1900億円から2300億円に引き上げた。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を2170円から2370円に引き上げている。

■マツダ <7261>  1,658.5円  +67.5 円 (+4.2%)  本日終値
 マツダ<7261>が3連騰。野村証券はリポートで、円高で17年3月期が12年3月期以来の営業減益となる可能性が高まり同社株価は年初から40%下落したものの、エンジン技術や走行性能、美しいデザインを背景とする欧米での中期成長シナリオに変化はなく、株価下落は買いの好機とみると指摘。17年9月に欧州でRDE規制が導入され、CO2削減に有用なディーゼル車の排ガス処理技術での優位性が再認識されれば同社株への評価が高まろうと解説。目標株価を2800円から2100円へ引き下げているものの、レーティングは「バイ」を継続している。

■三菱電機 <6503>  1,247.5円  +50 円 (+4.2%)  本日終値
 三菱電機<6503>が3日続伸。同社は13日、トルコ共和国にルームエアコンを開発・生産する新会社「三菱電機エア・コンディショニング・システムズ・マニュファクチャリング・トルコ」を設立し、2018年1月から生産を開始することを発表した。トルコのルームエアコンの年間需要は約100万台と大きく、今後も人口の増加などにより、さらなる拡大が見込まれるとともに、周辺のバルカン諸国での需要拡大も期待される。新会社は、同社の空調冷熱システム事業のグローバル戦略を担う中核拠点として、生産・供給体制の強化と現地要求に基づいた製品開発を継続的に推進して現地化を加速し、事業拡大を図る方針。

■パナソニック <6752>  999円  +40 円 (+4.2%)  本日終値
 パナソニック<6752>が大幅高。全体相場は海外株高や為替の円高一服を受けて主力輸出株中心に急速に買い戻される展開でその流れに乗っている。同社株は3月末に開催した今年度の事業方針説明会で、これまで中期目標として掲げていた18年度連結売上高10兆円目標を8兆8000億円に引き下げた。これを受けて4月1日にマドを開けて大陰線をつけ下放れた経緯があるが、これはリスク回避ムードにさらされた全体相場の崩れ足とも合致する。それだけに、このタイミングでの古巣である4ケタ台回帰は全体戻り相場を象徴する動きともなっている。足もと買いの勢いが増しているのは、韓国サムスンとLGの2大メーカーが有機EL投資に本腰を入れ、これを横目に関連装置や部材を手掛ける企業が雪崩を打って事業化に舵を切っている、との一部報道が背景にあるようだ。テレビやスマートフォンの高画質と一段の薄型化を可能とする有機ELは次世代ディスプレーとして世界的にも注目度が高い。パナソニックは欧州地域に限定して展開する有機ELテレビを、日本やアジアなどグローバルに展開する方向で動き出しており、関連有力株としてマークが強まっている。

■三菱商事 <8058>  1,994.5円  +74.5 円 (+3.9%)  本日終値
 三菱商事<8058>が続伸。JPモルガン証券では、5月に公表が見込まれる新中期経営計画に対して株式市場の期待感は低く、同社に対して強気姿勢をとろうとする投資家は少ない印象があると指摘。キャッシュフロー創出と株主還元を重視するスタンスを打ち出すことができれば、低迷してきた相対バリュエーションの回復余地は大きいと解説。レーティング「オーバーウエート」を継続、目標株価は2290円から2240円に調整している。

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