【市況】来週の株式相場見通し=円高警戒し売り優勢、25日線巡る攻防に
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
ただ、米株式市場は、今後の利上げペースが緩やかになる見通しとなってきたことに加え、米原油先物価格が1バレル=40ドル台を回復したことなどを背景に、順調な上昇軌道を継続している。したがって、円高傾向に歯止めの兆しが見えれば、日経平均株価が意外に大幅な戻りをみせる可能性もある。
市場関係者からは、「上昇トレンドに転換した25日移動平均線が、18日現在で1万6497円に迫ってきている。来週、この25日線をあっさり割り込むと、2月12日を大底としてスタートした上昇相場に黄信号が灯りかねない」との警戒感が出ていた。
日程面では、1月の全産業活動指数(22日)、3月14・15日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」(24日)、2月の消費者物価指数、2月の企業向けサービス価格指数、気象庁3カ月予報(25日)に注目。海外では、米2月の中古住宅販売件数(21日)、独3月のIfo景況指数、独3月のZEW景況指数(22日)、米2月の新築住宅販売件数(23日)、米2月の耐久財受注(24日)、米10~12月のGDP確定値(25日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)